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良き支援者とは、どのような人なのでしょうか。
言語聴覚士の中川信子さんのセミナーで「良き支援者」の見極め方を教えていただきました。2年前の話です。
セミナーは支援者に向けたものであって、保護者向けではありませんでした。プロの支援者(中川さん)が、自分の後に続く支援者に伝える支援の本質。そんな感じの内容です。
参加している支援者は自分の実践を振り返り、取り入れるべきところは取り入れ、非支援者は良き支援者の見極め方を知ることができるといった、いわば二重構造のセミナーでした。
いつもはおっとりとお話しされる中川さんですが、参加者が同業の支援者ということもあり話は厳しめ。
相談室に入ってきた子どもの顔を見ることもせずに、パソコンの画面に向かったまま話す言語聴覚士。子どものその日の状態を考えずに、決められたプログラムを遂行する言語聴覚士。このような人たちを中川さんは、手厳しく批判しました。
また保護者に恨まれることを恐れて、耳ざわりのいいことばかりを伝えるのは無責任であり、プロの支援者ではないとも。
この話を、保護者サイドで聞くと避けたほうがいい支援者が見えてきます。つまり、子どもに合わせることなく自分のペースで療育する支援者は良き支援者ではないということです。保護者に受けすることしか言わない支援者もまた問題です。
そういえば、私が敬愛する放デイの運営者であり支援者は、保護者に嫌われようと言うべきことは伝えています。それが子どもの成長のためだからです。結果、長い目で見て保護者から感謝されるのです。
まとめると、良き支援者とは、
●子どものその日の様子にあわせて支援できる
あらかじめプログラムが決まっていても、子どもがそれをできる状態でなければ、柔軟に変えられるのが良き支援。
決まったプログラムをこなすことが目的になってしまうと、療育ではなく「訓練」になってしまいます。療育の目的は子どもがちょっと頑張ることで「できた」という達成感を得られるようにすること。子どものその日の様子を見ながら「ちょっと頑張ればできる」プログラムに変えられるのがプロの支援者。
●耳の痛い話もできる
子どもの成長を考えれば、耳ざわりのいい話だけではすみません。ときに子どもの限界を教えたり、課題を伝えなくてはならない場面もあります。励ましは必要、でも根拠のない「大丈夫」や、いつまでという期限を決めることなく「様子を見ましょう」は、プロの支援者が言うことではないということです。
「質の高い療育」を受けるためには高額を用意するよりも、質の高い支援者を見極める目を持つことが大事ではないかと思い、お伝えする次第です。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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