トビラコへ、ようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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tobiracoの商品は、すべて「現場で生まれて、効果のあったもの」です。
並べて語るのもおこがましいのですが、「ザフ システム スクール」「シュクレN」「ポンパ」も現場から生まれています。
開発したのは、株式会社アシストを立ち上げた村上潤さん。アシストは、座位保持装置を専門に開発製造しています。
先日、村上さんの話をインスタライブでお聞きして「現場で生まれる」って、こういうことなんだということを改めて知ることができました。
村上さんは、体の自由がきかない子どもたちの椅子を作り続けて30年。
じつは仕事のスタートは、保育士(当時は保父さん)です。園に入ってきた体の不自由な子のために椅子を手作りしたのがきっかけで、椅子作りの道に入りました。
最初から現場発の椅子作りをしていたわけです。体の不自由な子が、どんな形状の椅子ならラクになれるのか。そのことを30年間考えて椅子を作り続けてきたのです。
村上さんは、ポップンクラブという、体が自由にならない子をもつ保護者や支援者たちが集まる場をつくりました。そこがまさに村上さんにとっての椅子作りの現場です。
村上さんは床にあぐらかいて座り、足を組んだくぼみに子どもを座らせて抱き抱え、どの角度なら首がラクなるか、どの形状なら緊張せずに座ることができるのか、自身が椅子になって確かめるのです。
それまで緊張でこわばっていた子が笑顔をみせた、体から力が抜けたということを実感して、「よし、この角度」「この傾斜」と文字通り村上さん自身が体で覚えて、椅子の形状に反映させるのです。
まさに現場から生まれています。これ以上の現場があるでしょうか。
そうして、30年間、椅子を作り続けてきた村上さんの結論は、
「椅子は環境のひとつである」
いい環境なら、その子が本来持っている力を発揮することができる、というのです。
たとえば、体が不自由な子のなかには、体が傾くのを避けるために、無理な力が入ってしまって体が強張(こわば)ることが、よくあるそうです。
でも、その子が自然にリラックスして座れる椅子を作ると、体の強張りがとれて、それまで動かすことができるようになって、自分の手を使って食事ができるようになるのだそうです。
手が使えなかったのは、手が不自由というのではなくて、体が強張っていたからであって、強張りをなくせば手も動かせるようになるといいます。
これ、いろんなことに置き換えることができそう。
子どもを緊張させる環境だと発揮できなかった力が、リラックスできる環境なら、その子が本来もっている力を発揮できるようになるということです。
とても示唆にとんだ話だと思いました。
トビラコ店主
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