トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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昨日は、小学校教師のセミナーに参加しました。会場300名、オンライン視聴400名とのことですから、かなりの数の参加者です。
セミナーを主催しているのは、日本で最大級(会員数10,000名)といわれる規模の教師たちの研究会TOSS
(Teachers’ Organization of Skill Sharing)
セミナーでは、ICTをフルに活用し、AIを自在にこなしながらの授業を発表。さらにこの授業のどこがよかったのかを別の先生が解説。この2本だてで各教科の授業発表がテンポよく進められていきます。
私が受けていた時代の授業とは様変わりしていることに驚くのと同時に、ICTは活用の仕方次第でどの子も参加しやすい授業になるのだと思いました。
生徒が一斉に黒板に向かってじっと先生の話を聞くのと違って、自分のタブレットを見ながらの授業は、板書の書き写しがつらい子にとっても学びやすくなります。
黒板は、タブレットの画面よりも刺激が強いという話もお聞きし、意外でした。手書き文字の方が刺激が強いそうです。顔を上げて遠くの黒板を見るよりも、手元のタブレットで見た方が疲れないかもしれません。
タブレットなら、自分用にカスタマイズできます。文字を拡大したり、見やすい書体に変えたり、イヤホーンで読み上げ機能を使うこともできるでしょう。
さらに驚いたのは、tobiracoがデザイン作成でいつも使っているCanva(キャンバ)というアプリを使った授業を発表をしている先生がいたこと。Canvaは最近、機能がどんどんアップデートされていて、グラフ作成に活用している人もいますが、ついに教室でも使われるようになったとは!
この先生はCanvaの付箋を貼る機能を使って、そこに生徒たちが自分のタブレットの付箋に答え(一つではない)を書き込んで(打ち込んで)、アップしみんなで画面共有(クラウド機能活用)。画面があっという間に生徒たちの付箋がいっぱいになりました。アップされるごとに先生が「お、これはいいね」「こういう考えもあるね」と応答していきます。挙手してみんなの前で話すことが苦手な子も、付箋なら参加できます。
ただ、セミナーのメインは通常級の子どもたちを教えている先生たちです。特別支援学級や支援学校の子どもたちにももう少し触れてほしかったと思いました。
すると、最後にセミナー主催の最高顧問の先生の次のような発言をしていてほっとした次第です。
「勉強ができる子は放っておいても、どこの学校へ行ってもできるんです。皆さんが大事にしてほしいのは、発達障害の子、環境に恵まれない子、貧困にあえいでいる家庭の子どもたちです」
先生たちにかみしめていただきたい、締めにふさわしい言葉でした。
トビラコ店主
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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