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2017.03.20

「最良の母親とは、まあまあの母親である」とある有名な人が言ったそうです。日本人ではなくて、海外の教育方面か心理学方面のかただったと思います。これは名言だと感心しました。

 
母親向けの子育て雑誌の編集をしていた頃、「肩の力を抜いて」「いい母親をめざさないで」と言えば言うほど、「いい母親」の定義をしていたのではないかと思うことがありました。あの頃、「まあまあでいいんじゃないの」と伝えることができたら、どんなに、お母さんたちが、それこそ肩の力を抜くことができたでしょうか。

 
まあまあの母親というのは、子どもに負担をかけないと思うのです。失敗もすれば、お弁当の手抜きもするし、忘れ物したり。スキがあるから、子どもは気が楽です。でもスキのない「立派な母親」というのは、時に子どもに重荷になるのではないかしら。立派をめざすと、どうしても「こうあるべき」を大事にしてしまいますからね。

 
そういえば、八ヶ岳で森のようちえんを主宰している中島久美子さんが言ってました。
「(おかずなしの)おにぎりだけのお弁当を持たせるようになったらお母さんも一人前。時にはコンビニのお弁当を詰め替えてもいいのよ」と。

 
家族もまあまあでいいんじゃないでしょうかね。立派な家族、仲良し家族でなくても、まあまあでいい。そう思うと気が楽になりませんか。

 

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