2026.09.22 tue

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

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ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。

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発語があまりない。発語があっても、何を言っているのかわからない。

こういう子が発する言葉を理解する方法があれば、知りたいです。

妹が、まさにそれです。

もちろん、理解できる言葉もあります。

「ハンバーグ」であったり、「買い物」であったり。

で、よくわからないときには、妹が言っていることをこちらも繰り返してみると、わかることがあります。

あるとき、一緒にタクシーに乗っていたら、妹が空を指さして、

「アメ、カッケ」

と言いました。

「?」

はて、なんだろう。

空を指さしているのだから、「アメ」は「雨」だということはわかります。

でも、「カッケ」がわからない。

すると妹は、(ああ、わからないかな〜)という顔で、私に向かってもう一度、

「アメ、カッケ」

と繰り返すのです。

(わからないよ)

と思いつつ、私も、

「カッケ、カッケ」

と繰り返しました。

すると、あることに気づきました。

「カ」と「ケ」の間に、もうひとつ音が隠れているような気がする。

「カッケ」「カッケ」「カッケ」……

何度も口にするうちに、「ラ」の音が隠れている気がしてきました。

「カラッケ」です。

今度は、

「カラッケ、カラッケ」

と繰り返してみる。

すると、「ケ」の前にも、もうひとつ音が隠れているような気がしてきました。

「オ」です。

結論を急ぎます。

「カラッオケ」。

「カラオケ」だったのです。

そして、わかりました。

「カラオケで『あめあめ、ふれふれ、かーさんが』を歌った」

と言いたかったのです。

「カラオケで、あめ、あめ、ふれふれ、かーさんが、を歌ったんだ」

と言ったら、妹は(ようやくわかったか)という顔で、目を輝かせました。

そうか。

何回も口の中で転がすように繰り返していると、わかることがあるんだ。

そのときに発見したことでした。

ところが、これがいつもうまくいくとは限りません。

先日は、妹からかなり難易度の高いお題が出ました。

文字にするのが難しいのですが、

「ギョンザ」。

「ギ」は「ゲ」にも「ケ」にも聞こえるし、「ザ」は「サ」にも聞こえます。

何度、口の中で転がしても、わかりません。

仕方なく、

「ギョンザは、餃子ではないか」

という、かなり無理やりな結論を出しました。

そして餃子を作って、妹と食べました。

食べながら、これでよかったのだろうか、という気がしました。

妹も、

(わかんないかな。なんで餃子?)

と思っているかもしれません。

重大なことを伝えようとしていたのかもしれないし、本当に「餃子」だったのかもしれない。

「ギョンザ」は、私の宿題になっています。

 

トビラコ店主

 

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