トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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「知的障害の子はゆっくり」。
児童精神科医の本田秀夫さんの言葉です。
長年にわたって知的障害や発達障害の子どもたちを診てきた人だからこその、一言だと思います。
境界知能の弟も、「ゆっくり」です。
先日、書類をそろえていたときのこと。
私から見れば、時間がかかっているように見えたので、つい口を出してしまいました。
すると弟が、
「うちの家族は、どうしてみんな急かすんだろう」
と、文句を言いました。
ああ、弟にはそう見えていたんだ、と少し反省しました。
私なら数秒でできることでも、弟には数秒ではできない。
だから、私には何気ない一言でも、弟には「急かされている」と感じるのでしょう。
でも、この「ゆっくり」は、単に動作が遅いということではないような気がしています。
脳の働き方の違いで時間がかかることもあるでしょう。
ただ、それだけではない気もするのです。
「また失敗したらどうしよう」
「これでいいのかな」
「ここにあるこの書類は必要だろうか」
そんなことが頭の中を次々と巡っていて、結果として「ゆっくり」になっていることもあるのではないでしょうか。
外から見ると、ゆっくり。
でも、頭の中は案外忙しい。
そう思うと、「ゆっくり」という言葉も、一言では括れないような気がします。
トビラコ店主
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