トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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カラスは、ごみ収集の日によく鳴いています。
きっと「ここに餌になるごみがあるぞ」と仲間に知らせているのだろうと、私はぼんやり思っていました。
でも、『僕には、鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴著・小学館)を読んで、「ぼんやり思う」と「確かめる」は全然違うことなのだと知りました。
鈴木俊貴さんは、シジュウカラが餌を見つけたときに「ヂヂヂ」と鳴いて仲間に知らせていることを、世界で初めて証明した研究者です。
しかも、シジュウカラだけではありません。
コガラは「ディーディー」、ヤマガラは「ニーニー」。
それぞれ「集まれ」という意味で鳴いていて、違う種類の鳥同士でも、その意味を理解していることまで明らかにしました。
どうやって証明したのか。
鳥の鳴き声を録音し、その音声を森で流す実験を100回も繰り返したそうです。
「そうなんだろう」と思うだけではなく、本当にそうなのかを、自分で確かめる。
その積み重ねで、新しい発見が生まれました。
本の中でもう一つ印象に残った話があります。
小学4年生のとき、鈴木さんはカブトムシがカメムシに食べられているところを見ました。
「カブトムシは昆虫の中で一番強い」と思っていたのに、違った。
そのことをお母さんに話すと、
「図鑑に青鉛筆で直したらいい。」
と言われたそうです。
この出来事以来、鈴木さんは図鑑を鵜呑みにしなくなったそうです。
この話を読んでいて、ふと思いました。
図鑑を鵜呑みにしない。
それは、子育てにも少し似ているのではないでしょうか。
子育て本には、たくさんのヒントがあります。
でも、本に書かれていることが、そのまま目の前のわが子に当てはまるとは限りません。
本を読むことは大切。
でも、それ以上に大切なのは、目の前の子どもをよく見ること。
鈴木さんが鳥を100回観察したように、子どももまた、一人ひとり違う存在なのだと思います。
トビラコ店主
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