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子どもの連絡帳というのは、後から見返すとさまざまな発見があります。
捨てられない症候群の母は、もちろん息子(私の弟)の連絡帳も捨てずにとってあります。もう50年も前の連絡帳ですから、ある意味、日本の特殊教育の記録ともいえます。
弟はIQ85の境界知能。当時はそんなことばはなかったので、単に「知恵遅れ」とよばれていました。途中から「知的障害」に変わり、「軽度知的障害」という領域が生まれ、IQ70〜85未満が「境界知能」と分類されるようになったのは、ここ数年でしょう。
弟は1年生の2学期に通常級から特殊学級(現特別支援学級)へ移されました。いまIQ85だと通常級、もしくは通級かもしれません。しかし、当時は通常級でついていけそうもない子は、特殊学級へ移す方向へ文科省が舵を切った時代でした。教師や保護者の反対も多かったのですが、いわゆる「分離教育」の始まりです。
いまでこそ、特別支援学級(学校)は、手厚く支援してくれるからと人気で、教室不足が問題になるくらいです。でも、当時は特殊学級にいる子たちは、通常級の「邪魔者」だったのです。
特殊学級には、知的障害の子もいれば、知的に遅れのない筋萎縮症の子、(おそらく)自閉症の子(当時、発達障害は発見されていなかった)などが「まぜこぜ」でした。
「分離された子ども」が、どのような教育を受けていたのか。連絡帳に記された母と先生とのやりとりからわかります。あくまで個人の記録ですから、学校全体がそうであったかどうかはわかりません。
ひとことでいうと、きめ細かい。生活習慣から学習までまさに個別の支援です。
たとえば、朝の習慣(起きて小学生新聞を読んで朝食をとり学校へ行くなど)を書くと、先生がこれに対して評価します。
また先生から家庭へのアドバイスとして、自分の洗濯物は自分でさせるようにしてほしいであるとか、わからないところを自分から聞けるようになったという学校での様子が書かれていたりします。
学習面では、母が家で足し算引き算を補習として教えているのですが。このやりとりが、先生のプリント作成のヒントにつながります。
10になる数の組み合わせを弟に言わせるとスラスラと答え、さらに弟が自分から「11になる数の組み合わせ」を口にしたこと、そして引き算が少しあやふやであることも、母は書いていました。
すると、先生はテストの問題の配列を考えてみますと答えています。問題の配列がどう関係するのかわかりませんが、ここでオーダーメードのプリントを作っていただいていたことがわかります。
その後、弟は引き算を完璧にできるようになりました。といっても、4年生ですからね。通常の子よりはやはり理解に時間がかかっています。
今、「個別の支援計画」に何を書いていいのか分からないという先生がいると聞きました。立派な器ができても、そこに何を入れていいのかわからないというのは、なんとも皮肉な話です。
私は、昔が良かったというつもりはありません。昔も今も良き教師も悪き教師もいます。どんな世界でもそうですよね。
個別の支援計画があってもなくても、子どもを保護者とともに見ていこうとする教師は見てくれます。連絡帳の先生は、母の報告に感謝してくれていました。
保護者が話す家庭での様子に関心を持ってくれる先生はいい先生だと思います。連絡帳の先生は、時に保護者には厳しいと母がこぼすこともありました。でも連絡帳を読むと、弟を自立させようとしていることがよく伝わってきました。厳しい先生=保護者の敵ではありません。その子のことを思えばこその先生のアドバイスだってあります。
トビラコ店主
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