トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。
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療育の効果は、すぐに現れるものではありません。
教育も同じなのだと思います。
では、その子にとって、その療育が良いものなのかどうか。
見分ける目安の一つは、その子が楽しそうか、笑顔になっているか、満足そうな表情をしているか。そのあたりではないでしょうか。
そのことを教えてくれたのは、tobiracoを始めた頃からお世話になっている放課後等デイサービスの運営者です。
ある日、女の子が手提げバッグをチクチク縫っていました。
もう少しで完成というところで、職員が、
「こうすると、もっと上手にできるよ」
と声をかけました。
一見すると、よくある励ましです。
でも、その子が帰ったあと、運営者は職員にわりとはっきりと注意しました。
「手提げを上手に作ることが目的じゃない。最後まで仕上げたという達成感を味わうことが大事なんだ。」
そんな趣旨のことを話していました。
ああ、さすがだなと思いました。
療育に通ってくる子どもたちの多くは、自分に自信を持てずにいます。
学校では「できない」の連続かもしれません。
そのことで傷ついている子もいるでしょう。
そんな子どもたちにとって、「できた」と思える経験は、とても大切です。
だから、療育の場では、その達成感を何より大事にしていたのです。
この出来事以来、私も気をつけるようになりました。
私もつい、
「こうすると、もっといいよ。」
と言いたくなるタイプです。
でも、それは大人が望んでいることであって、子どもが望んでいることとは限りません。
求められていないアドバイスは、達成感を小さくしてしまうこともあります。
最近、私が気に入っている言葉があります。
それは、「褒める」よりも「驚く」です。
手先があまり器用ではなかった子が、一針一針縫い進めて、手提げを完成させようとしている。
「すごいね。」
よりも、
「ここまでできたんだ!」
と、心から驚く。
そんな大人でいたいと思います。
「教育虐待」は、子どもが笑顔になれないことだ、と話す人がいます。
私は、療育にも同じことが言えるような気がしています。
もし療育や教育に本当の効果があるとしたら、それは子どもの「できた」を一緒に喜び、心から驚いてくれる大人がそばにいることなのではないでしょうか。
トビラコ店主
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