トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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神は細部に宿る」といいますが、本当にそうだなと思いました。
先日、支援員さんに紹介された定規を使ってみました。
クツワの「波線も引ける定規」です。
ゼロスタート目盛の定規は珍しくありません。
定規の端に余白がないので、測りたい場所にゼロを合わせやすくなっています。
でも、この定規の工夫はそこだけではありませんでした。
ゼロの位置に、小さなスライダーが付いているのです。
スライダーを上げると、鉛筆をゼロの位置で固定できます。
そのまま線を引くと、定規がずれにくく、きれいな線が引けます。
言われてみれば当たり前なのですが、せっかくゼロを合わせても、線を引く瞬間に定規がずれてしまうことがあります。
この定規は、その問題まで考えられていました。
本当に小さな工夫です。
でも、実際に線を引いてみた人でなければ思いつかない工夫でもあります。
細部まで目が行き届いているから、使いやすくなる。
「神は細部に宿る」とは、こういうことなのかもしれません。
以前は、定規の裏にゴムを付けて滑りにくくした製品を、特別支援学校の先生がよく紹介していました。
ただ、ある先生はこう言っていました。
「これ、教室で使うのを嫌がる子がいるんだよね。目立つから」
確かに、普通の定規とはずいぶん見た目が違いました。
今は違います。
一見すると普通の定規なのに、細かな工夫がたくさん入っています。
少子化で文具メーカー各社が工夫を重ねた結果なのかもしれません。
でも、その結果として、より使う人の立場に立った製品が増えました。
それはとてもいいことだと思います。
マジョリティに合わせて作るのではなく、使いづらさを抱えている人に目を向ける。
すると結果として、多くの人にとって使いやすいものになる。
そんな道具は、案外たくさんあるのかもしれません。
トビラコ店主
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