トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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人はなぜ矢印の方向へ動くのか。考えてみれば不思議です。
例えば、私がよく訪れていた特別支援学校の廊下には右側と左側それぞれに、歩く方向を示した大きな矢印がはられていました。
「右側を歩きなさい」と言われなくても、矢印に沿って歩けば、反対からくる人とぶつからずに済みます。
特別支援学校に限った話ではなく、誰でもが矢印の頭の三角へ向かって歩いたり走ったり、目をやったりします。矢印と反対の方向へ進もうとすると、なんだか抵抗があります。
人を自然と動かしてしまうデザイン。いったい誰が、こんなすごいデザインを考えたのでしょうか。
原点はもしかしたら弓の矢の形かもしれませんね。まっすぐ前に飛ぶ、あの先の三角形です。
もうひとつ。私がこれもかなり究極に近いデザインだと思うのが「足型」です。
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足型も特別支援学校ではよく見かけます。手洗い場の前に足型があると、「並びなさい」と言われなくても「ここに足を乗せて待つ」ということがわかります。
更衣室の中にも着替えて洋服を置く机のところに足形がありました。「机の前に立って着替えましょう」を足型が示しているわけです。
矢印も足形も「体が自然に動く」デザイン。
銀行のATMの前、スーパーのレジの前、駅の案内やホーム。人が混乱しそうなところに矢印や足型があります。
足型といえば、座位保持椅子ザフシステムスクールを使っている知り合いの息子さんを思い出します。
発達特性があって落ち着いて椅子に座ってられないというので、足を乗せる台を使ってそこに足型シールを貼っておくように勧めました。すると、ものすごく感謝されました。息子さん、座る時にピタッと足型シールの上に足を乗せるそうです。
彼もまた、足型デザインによって、体が自然に動いたのかもしれません。そんなデザイン、他にもありそうです。そしてそれはきっと、ことさら支援しているように見えないデザインなのだと思います。
トビラコ店主
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