トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。
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私は、言霊というものを信じたい派だ。
子どもに自信をつけるのが、とても上手な校長先生がいた。
その先生は、よく教室を回って子どもたちの勉強する様子を見ていた。そして、ある子の机の前にしゃがみ込むと、担任の先生に耳打ちする。
「この子、もっと伸びるよ」
もちろん、子どもに聞こえるくらいの声で。
すると、その子の背中が心なしかピンと伸びたように見えた。
子どもは、自分のことを話されているとわかると、自然と耳を傾ける。校長先生は、それをよく知っていたのだと思う。
自分が直接褒めるのではなく、担任に伝える形をとる。その言葉を子どもが耳にする。
その後、その子がどう成長したのかはわからない。でも、「この子、もっと伸びるよ」という言葉は、きっとその子の心に残ったはずだ。
「もっと伸びるよ」は、ほめるのではなく、可能性を子どもに見せている。
私は弟に、「〇〇(弟の名)は生命力があるよ」と言ったことがある。
弟は幼い頃、急死に一生を得たことがあった。でも、その話を持ち出したわけではない。
ただ、「生命力がある」と伝えた。
そのとき、それまで何をやってもうまくいかず沈んでいた弟の表情が、ぱっと明るくなった。私は何気なく言ったのだけど、弟には響いたのかもしれない。
子どもの耳には、「いいこと」や「こうあってほしいこと」を届けたいと思う。
その言葉が言霊のように心に宿り、やがて本当のことになっていくかもしれないからだ。
昔の人は、言葉には霊が宿ると考えた。
言霊を信じていると、人はむやみにネガティブなことを口にしなくなる。
心の中で何を思うかは自由だ。でも、口にしないことで防げる不幸もあるような気がする。
だから私は、言霊というものを信じたい派なのだ。
トビラコ店主
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