トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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先日、テレビで『僕には鳥の言葉がわかる』の著者、鈴木俊貴さんの対談を見て感心した。
子どもの頃の話が印象的だった。
図鑑には「カブトムシは昆虫の王者」と書いてあった。ところが鈴木さんは、カブトムシがカメムシに食べられているところを目撃した。
家に帰ってお母さんに話すと、「図鑑が違うなら、あなたが訂正すればいい」と言われたという。
鈴木さんは青鉛筆で図鑑を訂正した。その後も、図鑑と違うことを見つけるたびに、自分で書き加えていったそうだ。
「この親にしてこの子あり」とは、このことだと思う。
その後、鈴木さんはシジュウカラの鳴き声を長年観察し、「危険」「集まれ」など意味の異なる鳴き声(言葉)があり、それらを組み合わせて仲間と意思疎通していることを世界で初めて明らかにした。そこから「動物言語学」という新しい研究分野まで生まれた。
鈴木さんは、「鳥は言葉を持たない」という、それまでの常識のほうが間違っていたことを証明したのである。
考えてみると、その原点は、子どもの「図鑑と違う」という発見を否定せず、「だったら、あなたが訂正すればいい」と言ったお母さんの一言だったのかもしれない。
子どもの「それ、おかしいよ」というつぶやきを、大人がどう受け止めるか。その一言が、その子のものの見方を決めることもあるのだと思った。
トビラコ店主
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