トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。
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先日、歯医者さんで、ものすごく痛い治療をした。
医師の技術の問題ではない。治療した場所が悪く、途中で「麻酔をお願いしようか」と思ったくらい痛かった。
時間にすれば5分もなかったと思う。でも、その5分が永遠のように感じられた。
それでも耐えられたのは、この痛みが終われば歯に被せ物が入り、また普通に噛めるようになることがわかっていたからだ。
先が見えていたのである。
もし、何のためにこんな痛いことをされているのかわからず、「いつ終わるのか」もわからなかったら、それは拷問のように感じただろう。子どもなら嫌がるのも当然だ。
重度知的障害のある妹を、障害児者専門の口腔センターへ連れて行っていた時期がある。
治療が終わったら、ドトールで妹の好きなコーヒーを飲もう。
それが約束だった。
先生はできるだけ痛みが少ないように治療してくださったが、それでも嫌がることはあった。でも、治療が終わればコーヒーが待っている。だから頑張れた。
治療が終わると、「コーヒー、コーヒー」と言って、診察室をさっさと出ようとしていた。
歯の治療の意味を理解することは難しくても、「このあと楽しみが待っている」という見通しは、大きな支えになる。
以前、お世話になった安部博志先生(筑波大学附属大塚特別支援学校元支援部長)は、見通しがつかないと不安になる子には、一週間の予定を曜日ごとに絵で示すとよいと教えてくださった。
そして、そこには必ず、その子の「楽しみ」を入れることを勧めていた。
「僕たちだって、楽しみがあるから一週間がんばれるんだよ。」
言葉を思い出した。
見通しを伝えることは大切だ。でも、その見通しの中に「楽しみ」を一つ入れておくことは、もっと大切なのかもしれない。
トビラコ店主
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