トビラコへようこそ！
子供が安心して勉強できる環境って、インテリア雑誌に出てくるようなすっきりと片づいた部屋ではありません。
生活感のあるダイニングであったりリビングであったりします。小学校入学に合わせて、子供部屋を用意して机や椅子を置いても、たいていそこは当分使われません。
「リビング学習」は、トビラコ店主が編集者として関わっていた雑誌の読者のリクエストに応えて組んだ特集でした。
「うちの子は自分の部屋で勉強しないで、リビングで勉強したがります。リビング学習という特集をしてください」。こんな愛読者ハガキが目にとまり特集したのでした。
取材して聞いてみると、やはり勉強はダイニングテーブルやリビングでしているケースがとても多く、なかには大学受験の勉強もダイニングだったという家もありました。
いろいろな家庭、塾の先生、収納の専門家、学校の先生、設計士などに聞いて共通していたのは、「安心感」というキーワードでした。リビングやダイニングは親の気配がする安心感。わからないことがあれば聞ける安心感。これが子供にとっては勉強する上で何よりも大切な環境だということです。
当時はいわゆる定型発達の子を中心に考えていましたが、いまならそこに加えたいことがいろいろあります。例えば、音に敏感な子なら食器の音をガチャガチャさせない。テレビをつけない。気が散りやすい子ならリビングの一角にその子のスペースを作り、机のまわりをボードで囲んで集中できるようにする。部屋全体に色を使いすぎない。光過敏の子ならライトをおおってまぶしすぎないようにするなど。どちらにしても「安心できる居場所」づくりであることに変わりはありません。
いえ、発達の特性がある子ほど「安心」できる場所であることは大切です。外では緊張を強いられる場面が多いのですから。アロマオイルを炊くのもいいかもしれませんね。
せっかく買ったのだからと子ども部屋の勉強机で勉強してほしい、と思うかもしれません。でも、ダイニングやリビングで勉強したがる子を無理やり子供部屋に追いやる必要はないと思います。思春期になって親をうっとおしいと感じるようになれば、子供から自然と自分の部屋で勉強するようになります。
リビング学習の効果というのは、「安心」とセットでありイコールです。
トビラコ店主より
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