自動下書き

トビラコへようこそ！
 

アマミモヨリさんは、自閉症スペクトラムの息子さん（小学4年生）の子育てをブログに書いて人気のあるブロガーです。
 
トビラコ店主が、編集者時代からお世話になっています。アマミさんのブログでたくさんのことを勉強させていただきました。
 
ブログは、「絵日記」（正式タイトル：あまみせいかつ　いくじえにっき）というタイトルがついているくらいで、メインは絵です。イラストです。イラストのタッチが、ゆるふわ系というのかな、とてもゆるくて、それがまた見る人をほっとさせてくれます。
 
でも、そのふんわりタッチとは裏腹に、子育ての大変な場面がすけてみえることがあります。そこが、また共感を呼ぶんでしょうね。ブログは、月間150万PV（2017年）というからすごいですよね。今、もっと増えている気がします。
 
アマミさんの日記の中で、とても好きな場面があります。
 
息子さん（ヒルマくん）が6歳の頃の話です。
 
スーパーマーケットでヒルマくんが床にひっくり返りました。「足の裏を空に向けていた」というのですから、単に転んだというよりも、手足をばたつかせんばかりの様子で、まさにひっくり返っていたのでしょう。
 
その時、アマミさんはどうしたか。
 
ヒルマくんを見なかったことしました。
 
するとヒルマくんは、アマミさんを追いかけてきて「ヒルマ、いま、ぶっころんだ」と言います。
 
以下、親子の会話です。

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アマミさん「お母さんさあー、人があんなにぶっ転ぶのはじめて見たよ」
 
ヒルマくん「おもしろかった？」
 
アマミさん「すっごい　面白かった！！」
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会話から、ヒルマくんを見ていたと伝えていることがわかります。
 
以下、引用です。

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　右足を左足が踏んだせいで転んだのだと笑って教えてくれました。ということはわたしが笑ってもOKってことで、盛り上がりました。（トビラコ店主註：この一文でわかるのは、笑うと大変なことになるということもあるわけです）
 
　心配することも叱ることも笑い飛ばすこともできるけど、全部抑えて静かに待つことが、ヒルマがいちばんおだやかでいられるように思います。薄情な親に見えるかもしれませんが。
 
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「静かに待つ」というところが、いいなと思いました。
 
静かに待っていれば、自然と解決することもありますよね。
 
子育てで最も難易度が高いのは、「待つ」ことなんじゃないかと思うくらい、人は待つことがなかなかできません。トビラコ店主も、待つのが苦手。すぐに結果をほしがるという自分に困り果てることがたびたび。
 
「がんばっているのに結果が出ない」という人は「待つ」という時間が足りないのかもしれませんよ。自戒をこめて、そう思います、というか「待つ」を肝に命じます。
 
ここで、終わりにしようと思ったのですが、ふと思い出したことがあり、追記。
 
子供の本屋さんで有名なメリーゴーランドを主宰する増田喜昭（よしあき）さんの話です。
 
本屋さんを始めたころ、苦しい時期があったのですが、父親が「長い目で見ている」とおっしゃったそうです。その時、増田さんは50代。
 
「50過ぎた息子に、長い目で見ているといえる親父もすごいと思いました」と増田さん。この親にしてこの息子ありですよね。

 

 
 
 

トビラコ店主より

 
 

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