2017.04.10
トビラコへようこそ!
普段は、車椅子に固定されている子が車椅子から解放されて、風船を全身でつかもうとしている。喜びが全身から伝わってきます。
こんなに喜んでくれるならと、ボランティアの人たちは何回も風船を投げていました。なぜ、そんなことができるのかというと、蜘蛛の糸のように張り巡らされたロープ状のゴムに全身を預けているからです。ゴムの蜘蛛の糸が体全体を優しく支えているので、体を自由に動かしながらも転ぶ心配はありません。
「身体が不自由な子どもたちのための《遊びのテーマパーク》」として、昨日、埼玉県富士見市の公共施設で行われた「パテスふじみ2017」というイベントで見た光景です。蜘蛛の糸は「スパイダー」と呼ばれる遊び。そのほかにもボーリング、お手製の乗馬など、これまでは体の自由がきかないために制限されていた遊びが、道具を使うことで楽しむことができるようになっていました。おそらく、生まれて初めて、車椅子を使わずに遊んだ子もいたのではないでしょうか。うれしそうな子どもたちを見て親や大人もうれしくなるという場面があちこちで見られました。
その子が苦手とする動きも道具で補うことができます。道具で発達を応援したいトビラコも、「楽しい療育」をめざそうと改めて思った次第。もうすでに、計画は進みつつあります。
トビラコ店主より
✴︎
『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)重版決定!