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2018.08.08

トビラコへようこそ！

親の会に入る人が減っているという話を聞いたことがあります。
その一方で、療育機関で知り合った親同士が親の会を立ち上げた、という話も聞きます。

全体的に、増えているのか減っているのか、変わらないのか、わかりません。統計に出てにない人数もずいぶんとあるように思いますし。

ただ、従来の親の会とは違った形での場ができつつあることは実感します。

目的をはっきりさせた会として立ち上げる親たちもいます。たとえば「学習障害の勉強会」というように。

ピンポイントな情報交換の場です。情報交換というよりは勉強会ですね。親だけではなく、特別支援学校の教師、地元の校長先生、療育施設に勤める職員などなど、参加メンバーも多彩。

こういう会はお互いにメリットがあります。先生は保護者のホンネが聞けるし、親は日頃、先生に聞きづらかったことも聞けます。

学習障害の勉強会などは、文部科学省の特別支援に関わる職員を招いて情報収集をしている会もあります。

学校の先生に理解してもらうにはどのような方法がいいのか。学校と上手につきあうために必要なことは何か。先生と対等に話すためには、親の側も勉強しないとダメだよね、という流れに変わってきています。

親だけが集まるのではなくて、子供に関わるいろいろな立場の人が集まるのはいいですよね。

昔の親の会は、学校や施設と敵対することが多かったように思います。敵対してもいいことはひとつもありません。でも、親の会がそうならざるを得なかった時代であったことも事実です。何十年も前は障害のある子やその親たちは、今では考えられないほど理不尽な目にあっていました。

「親がバカだから、子供もバカなんだ」と面と向かっていう医者は普通にいましたしね。学校の先生でもそうです。夫や姑からそしりを受け耐えてきた母親たちが憤りをどこかで発散させる場は必要だったでしょう。親の会はその受け皿にもなっていたと思います。

でも、今はそんな時代ではありません。親だけが抱え込む必要はないと、多くの人が考えています。トビラコ店主もそう考えています。

もし、これから親の会のようなところへ入ろうとする人がいたら、いろいろな立場の人が参加しているオープンな会がいいのではないかと思います。つながりも、ゆるやかだといいですよね。合わないな、と感じたら、いつでも抜けられる気軽さも必要です。