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トビラコへようこそ!
ゲームを楽しむためにルールというものがあります。
きいて・はなして はなして・きいて「トーキングゲーム」のルールは、
「人の話をだまって最後まで聞くこと」です。話している途中で質問をして遮ったり、急かしたり、ましてからかうことはルール違反になります。
最初のうち、このルールを忘れて、つい質問したり、急かすような素振りをみせたりすることがあるかもしれません。
でも、何回かルールを守ってゲームをするうちに、人の話を最後まで聞くこと、自分の話を最後まで聞いてもらえることが心地よいと思えるようになります。
この「心地よい」というところがポイントです。
「心地よい」体験をした子は、何回も「トーキングゲーム」をやりたがります。そしてルールを守ります。
自分の話を最後まで聞いてもらえる安心感。どんな内容の話でも否定されることなく、頷きながら聞いてもらえることがこんなにも心地よい。そう気づいた子は、人の話も最後まで聞くようになります(もちろん、何回かやるうちですが)。
人と話すことは楽しい、心地よい、人の話を聞くことがおもしろい、と思える場にすることが、トーキングゲームをやる上で何より大切です。
人の話を最後まで聞くことで、その人のことがわかるのと同時に、話し方というは人それぞれということもわかります。
結論だけ言って終わりの人。
結論を最初に述べて、そこにたどり着くまでの理由を理路整然と話す人。
最後まで聞かないと結論がわからない人。
話が、あちこち言って、中身がどんどん脱線する人。でもその脱線が意外とおもしろい人。
必ずしも、聞き手にわかりやすいように話す人ばかりではありません。
いろいろな話し方、伝え方があり、それもその人自身です。
ゲームを繰り返すうちに、そういうこともわかってきます。
質問に答える人の話を聞きながら、同時に自分ならどう答えるだろうかと考えることもできます。それが自分を理解することにもつながります。
それもこれも全部ひっくるめてコミュニケーションの楽しさを体験できるようになると、ルールを守ったほうが楽しいということがわかるようになります。
楽しむためのルールです。
話しているときに質問するのはルール違反ですが、ゲームが終わった後に質問タイムを設けてもいいかもしれませんね。みんなが心地よいコミュニケーションを楽しめるためのルールであれば、柔軟に対応してもいいと思います。
楽しむためのルールであり、会話のスキルを磨くためのルールではありません。
スキルを身につける前に、コミュニケーションの楽しさを体験することが先だと思うのです。社会に適応するために、そのゲームをやるのではなく、まず自分自身を解放するためにやってほしいと思いますね。
トビラコ店主より
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