自動下書き
トビラコへようこそ！
昨日は、ご夫婦ともに発達障害という30代のカップルのお宅を訪ねました。
お話がおもしろくて、時間があっという間にすぎてしまいました。
飾らない、オープンなお二人。とてもうまくいっているカップルです。
夫は聴覚障害（人工内耳装着）とADHD。妻は広汎性発達障害で、ASD、てんかんなどさまざまなな特性があります。
と、こう書いてしまうと、「大変そう」とか「障害があるのに頑張っている」と思われそうですね。それも間違いではないんですけど、でもシリアスな感じで見られることにとても違和感があると、ダンナさんは言います。
いわゆる「障害者夫婦」＝「頑張っている夫婦」という、昔のマスコミなんかが取り上げたがる夫婦像では、まったくないんですよね。もちろん、頑張ってはいますけどね。
情報収集にたけ、自分たちの「困り感」に必要な道具を揃えて生活しています。
トビラコ店主の世代だと「生活の知恵」というんですが、いまはやりの言葉だと「ライフハック」をたくさんおもちです。
道具（という知恵）で解決できるものは道具を使う、というトビラコの考え方にすごく近いものがあります。
夫婦ともにお互いの困り感をすごくよく理解していて、互いに補っています。これもうまくいく大きな要因だろうなと思いました。
妻は、手順通りやることが苦手なのか、料理ができません。でも、ダンナさんは18歳から一人暮らしで自炊していたので、料理は得意。だから料理の担当です。
つい長居をして、晩御飯の時間になってしまったトビラコ店主を駅まで送ってくれたダンナさん。スーパーの食材が割引になるからと、買い物は夕方に決めているとか。これもライフハックのひとつといえそう。
もうひとつ、このカップルがうまくいっている理由のひとつは、自分たちを客観的に見ることができて、それを笑いに変えるという独特のユーモアのセンスの持ち主。
ダンナさんは、人のツボを探しあげてマッサージするのが得意で、トビラコ店主も腕のマッサージをしてもらいました。とても上手で、腕がすっと軽くなりました。
すると、奥さんがダンナさんに
「アンタ、障害まちがえたよね、視覚障害ならそれで食べていけたのに」というと
ダンナさんも「そう、そう。ムダな才能」と笑い飛ばします。
文字にすると、ちょっとキツく感じられるかもしれませんが、思わず3人で笑ってしまいました。
駅まで送ってもらう道でダンナさんは「障害があるからって、いつも真面目でなければいけないという風潮が嫌なんです。だから、真面目な話になりそうなときは自分を茶化しているんです」と言いました。
これも生きる術、ライフハックのひとつかも。
今度、このかた、トビラコのサイトに登場してくれる予定です。
トビラコ店主より
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