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それをすると、どんな「効果」が得られるのか。知ってから取り組みたい。
療育を受けるときに、そう考えてしまう気持ちもわかります。
でも、その効果とやらは子どもが本当に望んでいることなんでしょうか。
昨日、縁あって支援者のためのセミナーに参加する機会を得ました。
どちらかというと重度の障害をもつ人を支援している人たちが対象のセミナーです。
休みの日に交通の便もそれほど良くない会場に足を運ぶのですから、みなさん熱心。
熱心だからこそ気をつけたいですよね、というセミナーでもありました。
熱心な人は、目標というものをもちます。目標を達成するために一生懸命に支援をします。でもそれって、支援される側が本当に望んでいることなの？ というお話でした。
支援する側とされる側は平等です。この出発点を間違えると支援される側が自分らしくいられなくなります。常に支援者のいう通りに動くことになるからです。
これって、「行き過ぎた療育」に通底するところがありませんか？
その子の望み、喜び、楽しみというものを無視して、効果（目標といってもいいかも）や結果にばかり目を奪われてしまうのに似ています。
「楽しい」と感じたり、「やったー」と喜んだりできるのは、その子が自分の意思で動いているからなんじゃないかな。やらされていると感じているうちは、楽しくもないし、喜びも得られないと思います。
楽しい、と感じられたものはその子の力になっていと思います。脳が活発に働いているし、「楽しかった」というポジティブな記憶が刻まれる。それだけでもいいじゃないですか。効果云々の前に、いま、この瞬間にその子が楽しめているかどうかが大事。その療育が特性にあっているかどうかは、その子が教えてくれます。
セミナーで、さかんに言われていたのは、「答えを持っているのは支援者ではなく、支援される側」。子育てもそうだし、何かを教えるのもそうで、どんな教え方がいいのかは教えられる側が答えをもっています。
寄り添うというのは、もしかしたら、その人の中にある答えに気づくことなのかもしれませんね。
トビラコ店主より
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