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2019.05.26

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

吸う易し、吐くは難し。
 
これは、三木成夫(みきしげお 1925-1987)という解剖学者の言葉です。
三木氏は『胎児の世界』『内臓とこころ』などの著者としても知られています。
 
昨日、三木成夫氏の読書会のような場に参加し、興味深いお話がたくさん聞きました。そのうちのひとつが「吸う易し、吐くは難し」です。
 
結論を乱暴に言ってしまうと、「息を吸って吐く」という呼吸のリズムを大切にということなんですが、私たちは息を吸うときに使う筋肉(横隔膜)は持ち合わせているけど、吐くときに使う筋肉を持ち合わせていません。だから、「吐くは難し」なのです。
 
横隔膜は肺の下あたりにあります。息を大きく吸ってみてください、横隔膜が動きます。ちょっと専門的な話ですが、自分の意思で動かすことができる随意筋です。
 
「息をのむ」「息がつまる」というのは、息を吸い込んで溜め込んでしまった状態。息づまりです。で、これに耐えられなくなって、大きく息を吐く、これが「ため息」だったりするわけです。あるいは、ほっとした「はあ〜」、気が抜けた「はあ〜」かもしれません。
 
吸って、吐いてはリズミカルにバランスよくというのが人間にとっていい状態。
だから、「息がつまる」ようにしない。仕事をするのでも、息を吐く、息を吸うをバランスよくするのがいいと三木氏は力説しています。
 
三木氏は、ある村で井戸端会議をしながら洗濯をしている女性たちをみて、これこそが仕事と呼吸の見事なハーモニーと捉えます。
 
洗濯=息を吸う(もしくは息を留める)、おしゃべり=息を吐く。
 
そのような目で見ていくと、昔から単調な仕事は歌いながら行われることが多いと三木氏は指摘します。
 
田植えの唄、きこりの唄、船頭の歌、杜氏の唄などがそれ。もし歌がなければ、それこそ「息がつまって」しまいます。
 
「息がつまる」ことの連続はストレスに繋がります。意識して息を吐くようにするか、もしくは「息がつまる」ことはやらないようにするという選択もありますよね。
 
発達障害の子に多い呼吸の浅さも、やはり緊張していたり、不安だったりするのも一因だと思います。呼吸が浅いときも、息を深く吸って、大きく吐くということを意識的にしてみるといいのではないでしょうか。それだけでも気持ちが落ち着きます。
 
そういえば、「生きる」の「生き」は「息」だと聞いたことがあります。

 
『胎児の世界』について、もう少し咀嚼してからご紹介したいと思いますが、とても面白い本です。機会があったらどうぞ。

 
 
 

トビラコ店主より

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