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2017.05.13

トビラコへようこそ!
 

先生の対応ひとつでクラスの雰囲気が変わります。というと、先生の批判と思われるかもしれませんが、その逆。こんな話を聞きました。

 
教室になかなか入れない子に対して、先生がその子に何かを言うのではなくて、クラスの子に「〇〇くんは、時々教室に入れないことがあるけど、そんな時はみんなも入りやすいようにしてあげて」というらしいです。すると、子どもたちもちゃんとそのことがわかるようになって「今日は〇〇くん、入れない日だね」とか「〇〇くんの席、ここだよ」と促したりするそうです。

 
聞いた話なので、細かいところは記憶がちょっと違っているかもしれませんが、〇〇くんを排除しない雰囲気を担任の先生が作っているというのです。それが小学3年生の時。そのまま4年生に担任もクラスも持ち上がりになり、その子は教室に入れないことがなくなって、5年生になるとなんら問題なく学校生活を送れるようになりました。

 
その子のために見やすいプリントを先生が作っていたのですが、「そのプリントほしい」という子が続出して、その子だけ特別にならなずにすんだそうです。

 
排除しない空気、インクルーシブはちょっとした一言や工夫で作ることができるんだなと思いました。でも、その工夫や一言は先生の優しい眼差しがあればこそ。と思えたら、先生に感謝の気持ちを伝えられるといいですよね。手紙にして校長先生に出すことを木村順先生(作業療法士)はすすめていらっしゃいます。「〇〇先生に、こんな風にしていただいて、うちの子は教室に入れるようになりました」と。
 
日頃から、校長、担任とそんな関係を結んでいると、改善してほしい要望が出た時もいいやすいし、先生も決して身構えたりはしないでしょうね。

 

トビラコ店主より

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