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トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
このところ「合理的配慮」についてここでお伝えすることが多くなっていますが、今回もその話です。
特定の音が苦手な聴覚過敏の子もいます。たとえば、教室の机や椅子を引きずる音が「恐怖」とか。掃除の時間などはいたたまれないでしょう。だからといって、クラスの子全員に机や椅子を引かないでほしいとはいえません。
そんな時にどうするかです。いろんな音が混ざるのが苦手ならイヤーマフやノイズキャンセラーという手があります。でも、机や椅子を弾く音以外はそんなに気にならないとしたら不要かもしれません。
この場合、机や椅子に足に緩衝材をつけることで音が気にならなくなるかもしれません。
特性に合わせて環境を整備していただけるように、学校にお願いすることは大いにありです。硬い話になりますが、学校はそれを聞き入れる「法的な義務」があります。「担任」ではなく、「学校」というところがポイント。環境整備をするのは学校と決められているからです。担任に申請したとして、その担任が変わったら、また元に戻ってしまう可能性もありますからね。もちろん、交渉する相手は担任ですが、設置するのは学校です。
ちょっとしたことなんですが、「合理的配慮」の具体例が相変わらず、ステレオタイプ（タブレット持ち込みとか）のものしか知られていません。
特性はそれこそ多様。その子によって違います。特性ゆえに生じる困難は可能な限り、取り除くべきだと思います。そもそも「障害」というのは、その子にとって「障害」となるものを指すのだと思います。特定の音が「障害」になるなら、それは取り除くことで、その子は心おだやかでいることができ、勉強にも集中できます。その子がよりよく過ごせるために、という視点が大切ですよね。それはそんな大げさでなくて、もっと身近なちょっとした工夫でできることがたくさんあるように思います。
トビラコ店主より
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