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〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
異性との距離は、ちょっと間違えるとトラブルのもとになります。
だから小さいうちから、それとなく、あるいははっきりと具体的に教えるのがいいということを、特別支援学校の先生から聞いたことがあります。
それは、こんな話です。
女の先生にチューをする幼稚園の男の子がいました。小さいうちは、先生になつくかわいい子ですむかもしれません。まわりからも「かわいいね」という言われると、その子は気に入った女の人にはチューをしてもいいと思ってしまいます。
小学校に入っても、女の子を追いかけ回してしまい、「気持ち悪い子」扱いをされたそうです。そして思春期には、さらに深刻なトラブル(何というのは聞いていません)に陥ったといいます。
小さいうちから、むやみに異性に抱きついたり「チュー」をすることは、ダメということを教えておけば、トラブル防げたかもしれません。
その学校では、幼稚部から女の子は必ずカーテンを閉めて着替えをするそうです。女子は人に見られないようにして着替えをし、男子は着替えているところは見ない、ということをあたりまえのことにします。異性に興味を持つ前に、それを習慣にしておけば、思春期になってからわざわざ教えなくてもすむそうです。
『続 うちの火星人 家族全員発達障がいの家族から学ぶ、個性と共に生きる知恵』(平岡禎之著 光文社)にも、異性との距離の話が出てきます。
著者の平岡さんの長女は、発達凸凹さん。ある時、偶然、男の友人の服をつかみながら歩いている長女を目にした平岡さん。これは、将来トラブルに発展する恐れがあるとみて、長女に注意します。
「そんなことしていない」という長女に、平岡さんはマネキンを使って、長女がしていたことを再現。そこで、初めて長女は自分がしていたことに気づきます。
さらに、すごいなと思ったのは、ふりかえりの方法です。
誰もが知っている物語の登場人物を長女に置きかえて聞かせました。
「〜シンデレラは初めて会う王子様が本物がどうかわかる自信がありません。そこで、いきなりそばに行って、服を触って確かめました。このシンデレラをどう思う?」と長女に聞くと、
「なんて失礼なの」と答えます。
そこで平岡さん夫妻は、あなたのやっていたことはこのシンデレラと同じだと、教えました。
すると、長女は「私はそんなひどいことをしていたんだ、謝らなきゃ」とそこで、自分の行為を客観視できるようになります。
異性の服を引っ張ったりしてはいけない、ということはわかっていても、自分自身を客観視できないという発達凸凹さんの特性が「発揮」されてしまったわけです。
話を整理すると。
異性にむやみに触ったりしてはいけないし、着替えているところを見せても見てもいけないということを思春期前にきっちり教えておく。
思春期になって、それを知らずにしていたら、本人が気づけるように「ふりかえり」の機会をあたえるということ。
平岡さんの物語の登場人物で教える方法っていいですね。いろいろと応用できそう。物語は客観視のツールになりますものね。
トビラコ店主より
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