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2019.09.05

トビラコへようこそ!
 
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
 

性教育を取り上げてほしい。性教育の教材を作ってほしい。
 
「ぜひ」というわけではなく、「もし、できれば」という感じで頼まれることがあります。
 
関心が高いのか、自分から子どもにどう教えていいのかわからないからなのか、他にいい教材がないということなのか。理由はわかりませんが、リクエストされることがちょくちょくあります。
 
このコーナーでも、時々受け売りで特別支援学校の先生の話をお伝えすることはあります。性教育の「教育」というのではなくて、「マナー」であったり「習慣」であったり、日常生活の一部としてお伝えする程度です。
 
たとえば、着替えているところは異性に見せない、見ない。
異性の体にやたら触らない、触らせない。
たとえ母親でも入浴中を覗いたり、浴室にズカズカと入らない。
小さい子もで異性の先生へのチューはやめさせる。
パンツまるみえの格好で座らない。
 
性教育と言えるほどのものではありません。
 
性教育を、マニュアルのようにして教えるとなると、半分あっていて半分抜け落ちるということが起きる気がします。
 
たとえば、「水着で隠れるプライベートトゾーンは触らせない」は、性教育でよく出てきます。
 
でも、これを文字通りに受け止めてしまうと、水着で隠れないところなら触らせていいの? となってしまいます。
 
髪の毛は? 唇は? 耳は? 太ももは? 足の裏とか舐められてもいいの? 手を握られてもいいの? そんな疑問が浮かびます。
 
「プライベートゾーンは触らせない」の真意は、「触られたくないところは、触らせない」ということなんだと思います。でも、そういう「暗黙の了解」は、特性を持った子には伝わりません。
 
というか、特性がなくても伝わらないかも。
 
水着で隠れ部分=プライベートゾーンは、一見するとわかりやすいですが、このわかりやすさが曲者(くせもの)。
 
マニュアルにしようとすると、どうしてもわかりやすくしなければならず、抜け落ちてしまうことがたくさん出てきてしまうような気がするのです。注意すべきことは、その子によっても違いますしね。
 
そんなわけで、今のところ、トビラコでは性教育については保留です。
 
専門家もたくさん、おいでになります。そちらの方の本や教材を参考にしていただければ幸いです。それでも、やはり、「うちの子の場合は」を常に念頭におく必要があるとは思います。

 
 
 
 

トビラコ店主より

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