トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「見える化」する良さについて、改めて考えるきっかけを与えてもらいました。
原稿にして形になるのは、まだ先なのでここで少しお伝えします。
普段、何気なく使っている「ちょっと」「もっと」「あと少し」などという言葉は、相手に察することを求めています。
自分の考える「ちょっと」や「もっと」と違う対応をされると、相手のせいにしたりすることがあります。
「もっと(ちょっと)離れて」と言ったら、廊下の端っこまで行ってしまった子。
これは、その子のせいではなく、「もっと」を具体的に伝えなかった側のせいでもあります。
30センチくらいとか、片手をまっすぐに伸ばしたくらいとか。そんな風に伝えることができたら、どうということはありません。
「あと少し」で、ご飯にしようの「あと少し」ってどれくらいなのでしょうか。5分なのか、20分くらいなのか。これも、7時になったらご飯にしようと伝えれば、いいだけなんですけどね。
で、究極の伝わらないフレーズは「普通にしていなさい」です。
意外と、使っているお母さんたちいますね。
「普通にしていていいから、って言うんだけど」というように。
よく聞いてみると、テンションが上がりすぎた息子さんに対して「普通にして」となだめるそうです。
「普通」って、見える化できません。だから伝わりません。それよりも何が問題なのかを考えたほうがいいように思います。
たとえば、電車の中でテンションが上がりすぎて大きな声を出している場合。「もっと小さな声で」は伝わりません。「もっと」ってどのくらいかわからないからです。
こんな時のために声の大きさを数値化した「声メーター」があります。「メーター」といっても、紙製で150円というお手頃価格。「声メーター」には、「0」から「4」まで表示されています。「4」は校庭で叫ぶ声、「1」は内緒話をするヒソヒソ声、というようにイメージしやすく説明しています。
もし、テンションが上がって大きな声を出していたら、声メーターを見せて「いま、4だよ。1にしようね」と言えば伝わります。「声メータ」で検索してみてください。
ところで、子どもがテンションが上がりすぎている時に、方デイなどではどうするか。テンション上がったままひとりで帰宅させたら危ないですから、下げるようにしていますよね。
トーキングゲームを10分程度やって、静かに人の話を聴く時間を設けているところがありました。ああ、こういうトーキングゲームの使い方があるんだと感心した覚えがあります。あるいは静かに絵を描いたり、何か作ったりして落ち着かせることもありますね。
「普通」は究極の曖昧。それなのによく使われます。「しっかり」「きっちり」「ちゃんと」「まじめに」「頑張って」とかも伝わらないフレーズの仲間たち。伝わらないときは、見える化できるかどうか、うまいたとえ(校庭で叫んでいるほどの大声とか)ができるかどうか考えるといいかもしれません。
トビラコ店主より
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