自動下書き
トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
コミュニケーションに課題あるといっても、人によってかなり違うので、とても悩ましいですよね。
ある程度の年齢になったら、自分の特性をうまく伝えられるといいのかなと思います。
トビラコ店主の弟(発達障害、知的障害)は、話し出すと止まらず、しかも話題がコロコロ変わるので聞いている方が、疲れてくるし混乱します。
障害があるから、こちらが我慢することも必要かと、ある時までは考えていました。
でも、やはり疲れてくるので「話が変わるときは、話が変わるけど、という前置きが必要だよ。聞いている方が話についていけなくなるよ」と言いました。
それからは、「話が変わるけど」という前置きを使えるようになり、教えてよかったと思いました。こいうことは、身内でないとなかなか言えません。
一度にいくつかのことを頼まれたり、同時に複数の人に話かけられたりすると弟はイライラしたりパニックになることに気づいたのは、数年前です。
この特性に、もっと早くに気づいておけば、絶対に選ばなかったであろう職場を最初に選んでしまいました。いろいろな人から別々のこと頼まれてパニックに陥り、何度もキレていたようです。
当時、職場で「ぼくは、一度にいろいろなこと言われると混乱します。用事はひとつずつにしてください」と言えたらよかった、と今さらながら思います。弟は、いまでいう障害者枠で就職したのですが、見た目は障害があるようには全然見えないので、まわりの人もどう接していいのかわからなかったのでしょうね。
日常生活でも、たとえば、簡単な書類を書いているとき(すごく緊張している)、母が話しかけるとキレます。こういう場面では「ちょっと、話かけないで」と言えばすむのですが、それができないと相手も不快な思いをします。
トビラコ店主は、弟が何かしているときに話しかけるのはダメということがわかっているので、話しかけません。でも他人はそんなことわかりません。
書き物をしながら、話しかけられたら「これ、書き終わってからにしてください」とか言えるようになるだけも違うと思います。
このことは、今度、教えなくてはなあ、といま書きながら思いました。
これとは、ちょっと意味合いが違うかもしれませんが「クッション言葉」というのがあります。その言葉があることで、相手が不快な思いをしない言葉です。
たとえば、劇場などで休憩時間に、座っている人の前を通るときに黙って通るのと、「ちょっと、前を失礼します」と言って腰をかがめて通るのでは、同じ前を通るのでも相手の受け止め方が全然違います。
「ちょっと、前を失礼します」がクッション言葉です。これを教えてくれてのは、褒め言葉シャワーで有名になった菊池省三先生です。クッション言葉は、菊池先生が発明した言葉なのか、もともとあった言葉なのかわかりません。でも、うまいこというなあと思いました。
自分の特性を会う人全員に伝えることは難しいかもしれません。特性を「クッション言葉」のようにして、「マルチタスクが苦手なので、ひとつずつにしてくれますか」とか、「ちょっと、いま、話しかけないでくれますか」とか、伝えられるようになるといいのかなと思います。
自分の苦手をフラットに伝えられるようになると、だいぶストレスが軽減するとは思います。
あと、ひとつ。これはとても微妙だと思うのは、政治や宗教の話です。相手の立場がわからないうちに、この二つを話題にするのはタブーです。これについても、一応教えました。
トビラコ店主より
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