自動下書き
トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
障害のある子の子育て日記（というか記録）は、参考になることがたくさん書いてあります。育て上げた人よりも、いまも子育て中で、5年くらい前を振り返っての記録というのは、かなり役立つ人が多いんじゃないでしょうか。
話が生々しく具体的です。
自閉症で知的障害のある男の子のお母さんの記録を読みながら、なるほどと思うところがあったので、ご紹介しますね。
トイレと乗り物について書いていました。
トイレで感心したのは、このお母さんは男の子が小さいうちから、ズボンの前立ての穴からおちんちんを出しておしっこをさせるようにしていたことです。
これは、意外と大事なんです。おしっこは、ズボンを全部おろしてするものだと学習して更新されないままだと、高等部になっても公共のトイレでお尻丸出しでおしっこをしてしまいます（実話）。
そのお母さんの話を読むと、最初は男の子も嫌がっていたそうです。でもお母さんが頑張って、ズボンをおろさずにおしっこをさせるようにしました。慣れてくれば、そういうものになって、男の子は嫌がらなくなったそうです。
話が逸れますが、トイレともうひとつ、小さいうちから絶対に教えておいた方がいいのは、性に結びつくようなことです。例えば、女の子が着替えているところは見ないようにする、離れるというように。小さいうちに理屈抜きに教えておくべきと、特別支援学校の先生からお聞きしました。
女の子の場合も同じで、異性の前で着替えたり、パンツが見えるような格好をしないように教えておくことが大事と思います。
書きながら、思い出したのですが、ストッキングに興味を持つ男の子の話を時々聞きます。放置しておくとトラブルに発展する可能性があります。何らかの策を講じた方がいいでしょうね。ストッキングの感触のが好きというのなら、同じような感触のものをポケットに忍ばせるとかね。
ある職場で、女性のストッキングを見ると触らずにいられない男性がいました。いくら彼に障害があるからといっても、ふくらはぎに触られるのは女性としては我慢できません。支援する人が間に入ったところ、彼はストッキングに興味があったのではなくて、網目のものに興味があることがわかりました。
そこで、策を講じました。よくオクラが入っている緑の網の袋ってありますよね、あの網の袋を彼のポケットに忍ばせて網に触りたくなったらオクラの入っていた袋を触るようにしたところ、ストッキングに触らなくなったそうです。
推測ですが、これは「感覚刺激」という分野の話で、刺激を求めて自分を落ち着かせるということを彼はしていたのだと思います（興味のある方は、「感覚刺激グッズ」で検索してみてください）。
そのお母さんの話に戻りますが、乗り物についても、なるほどと思いました。
バスで騒ぐことが多かったので、バスに乗る前に「騒いだら、バスからおろす」ということをあらかじめ伝え、ぐずり出した時は、10まで数え、それでも騒いだら、次の停留所で降ろして一緒に歩いていたといいます。乗り物の中で、泣き叫ぶと降ろされるということを学習した男の子は、静かに乗るようになりました。
乗り物で騒がれるのは、つらいですよね。トビラコ店主の妹も小さい時はバスに乗ると、前の席の人の頭を叩いたりしたので、その度に謝り、ひやひやしました。
当時は、なぜそんなことをするのかわかりませんでした。
乗り物で騒ぐ理由は、子どもによって違うと思うので、このお母さんのようにすると、みんなうまくいくとは限りません。
トビラコ店主の妹を見ていると、乗り物で少しぐずったり、ぐずりそうなときに、母にきつく叱られるとよけいに騒いだように思います。ぐずる時は不安な時、手をぎゅっと握ったり、肩を抱き寄せたりすると、ぐずらなくなったように思います。否定されることに敏感に反応する子の場合は、きつく叱るのは逆効果かもしれませんね。
子どもによって違うとはいえ、よその子のための具体的な方法は試してみてうまくいけばラッキーです。なので、具体的は方法を伝授してくれる先輩母たちのお話はおすすめですよ、ということです。
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