お知らせ一覧

2020.01.22

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜

 

「(文字を)書いて覚える」とよくいわれますが、この方法は必ずしもいいわけではなくて、むしろ危険な場合すらあるそうです。
 
読める → 書ける。これが文字を習得する正しい順序でこの逆はないわけです。
 
文字を覚えるのに子どもは3段階のステップを踏む、というのが東北大学の川崎聡大先生の説(『発達教育』 2019/11月号)。
 
第1段階・・・「シンボルやロゴに反応する」
4〜5歳くらい。ディズニーアニメのロゴがわかったり。自分の名前がわかったり。これは「記号」ということに気づき、反応しているのだとか。で、この第1段階を踏むことがとても大切なんだそうです。
 
それは「文字の塊(かたまり)」には意味があること気づくきっかけになるからです。これに気づかないうちに、文字を書いて覚えるということをしてしまうと、この第1段階をすっ飛ばして、発達段階に逆らっているので、危険だというわけです。
 
確かに、トビラコ店主も保育園時代、ロゴマークがとても好きでした。お菓子のパッケージや電車の中から看板のロゴマークを見つけていましたね。あれが、文字を読む入り口になっていたとは!
 
第2段階・・・「文字と音が対応していることに気づく」
年長さんくらいになると、それまで、塊として何となくわかっていたものが、文字は音と対応しているということに気づくそうです。読める字も増えていきます。
 
これも覚えがあります。キャラメルのパッケージに書かれた文字を一つひとつ読んでいったのですが、字余りになってしまいました。正確に読めていたわけではなかったけど、文字と音が対応していることに気づいていたわけです。
 
ただし、ディスレクシアの場合、この段階で足踏みすることが多いのだとか。文字と音を一致させるのに苦労するそうです。この段階で、あれ? と思ったら、学習支援センターなどで相談したり、専門家の指導を受けたりするといいそうです。

 

第3段階・・・「まとまり読み」ができる。
小学校2年生くらいになると、単語の読みのスピードがアップします。ここにいたるまでには、読みの経験とそれに伴う語彙力が必要。新たな語彙を獲得し読めるようになるには「記号」と「意味」を結びつける、第1段階と第2段階を経ることが重要になってくるわけです。
 
川崎先生のお話はとても納得できますね。
 
読みに困難を抱えたディスレクシアは、ポツポツ読みで「まとまり読み」ができない、といわれます。でも、実際にはその前の「文字と音の対応」の段階でつまずきを見せていることが多いのだと思います。その段階で気づいてあげられるかどうか。
 
以前、ここでご紹介した「ひらがなさいころつみき」(くもん出版)は、文字を塊として読めるように工夫されています。たとえば、「らくだ」のイラストが描かれたさいころ型の積み木と「ら」「く」「だ」の3つの積み木を組み合わせて遊べるなど、第2段階、第3段階の発達を促すのにいいかもしれません。あるいは、つまずきに気づくかもしれません。おすすめです。

 
 
 

トビラコ店主より

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に記事を書いていました。
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