トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
放課後等デイサービスなど、療育施設を選ぶときにチェックしておくといいかもしれないという項目を、これまで見聞きしてきたなかでまとめてみました。若干、理想的すぎるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。なお、職員の人数など義務化されている項目は除きました。
１）ひとつの手法だけを押しつけていないか。
子どもの特性を理解し、その子の様子を見ながら柔軟に対応してくれるかどうか。療育施設は学校や塾と違います。子どものその日の心身の体調に合わせてカリキュラムにできるのが療育だと思います。ひとつのやり方だけにこだわり、そこに子どもを合わせるのではなく、子どもに合わせることができるかですね。
２）支援員（指導員）が親と話す時間があるか。
子どもを支援する上で親との連携はとても大事。家庭や学校での様子を聞いてくれたり、施設での様子を支援員が親に伝えたり。時に相談にのってくれたり。親の相談にいっさいのりません、というところは支援を放棄しているも同然。あるいは、相談に答られるほどの知識や経験のあるスタッフがいないとも考えられます。
３）専門職がいるか。
作業療法士（OT）、言語聴覚士（ST）がいるかどうかは、大きなポイント。学習支援を標榜している施設なら、学習支援のできるスーパーバイザーがいるかどうか。２）とも関連してきますが、専門職の人が相談に答えてくれたり、家庭でのアドバイスをしてくれたりすることもあります。こうした人たちを揃えられるかどうかで、施設の力量がわかります。いくらこぎれいな建物であっても、専門スタッフをそろえられないのでは療育は難しいと思います。
４）習い事や塾と勘違いしていないか。
あまりにたくさんのメニューがあって、習い事教室のデパートかと思われるようなところもなきしもあらずです。療育施設は、その子が抱えている課題に向き合いながら伸ばしてしてくれるところです。アミューズメントパークではありません。
５）ベテランがいるか。
発達障害といってもひとりひとり違います。たくさんの子を見ているとそのことがわかります。なので、経験のある人がいることは大事。理想は、年配のベテラン、中堅どころ、若い人、とさまざまなタイプの年齢層がそろっていることだと思います。いろいろなタイプの人がいると、子どもをいろいろな角度から見てもらえます。相性のいい人と出会える確率も高くなります。
６）スタッフ同士の連携がとれているか。
療育を真摯に考えている施設は、スタッフ同士で子どもの様子や情報を共有しています。1日の終わりにその日の子どもの様子を報告しあう時間を作り、フィードバックを次の支援につなげていきます。また、若いスタッフはこうしたミーティングで育てられるのです。スタッフの連携がとれていると子どもへの療育の方向がぐらつきません。
さらに、、お子さんがASDの場合、、
支援が肯定的な雰囲気でおこなわれているか。無理強いしたりしていないか。この点もチェックポイントになると思います。なぜなら、ASDの子は不安感が人一倍強いことが多く、否定されたり、高圧的な態度をとられたりすると、能力を発揮できなくなってしまいます。といって、何でもかんでも、ほめてばかりというのとも違うんですが。注意すべきところは、子どもに伝わるように注意できる支援員がいてほしい。やはり、特性を理解して接してくれるということに尽きるのかなと思います。
トビラコ店主より
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小学館の子育てサイトHugKum（はぐくむ）に記事を書いていました。
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