トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
自閉症の子の反復行動の研究って、かなり進んできているんですね。
反復行動とは、手をパタパタさせたり、体をゆらゆらさせたりするのが、その典型。こうした行動をやめさせる理由はなく、刺激が脳に喜びを与えている可能性すらあるそうです。
詳しくはこちら。
ここでは、イギリスとアメリカの大学での研究が書かれていて、どちらも興味深いです。
まず、イギリスですが、自閉症の大人31人を調査した結果、「大きく外に開いた手をたたく行動は、肯定的な感情を示している」ということがわかりました。
ああ、これは、本当にそうだと思います。トビラコ店主の妹もそうです。大好物のご馳走を食べる前、車に乗っていて機嫌のいい時など、手をパッと開いてたたいり、左右にパタパタさせたりします。
なので、トビラコ店主も一緒に手をパタパタさせることがありあます。そうすると、妹の表情がパッと輝いて、喜びが倍になるような気がします。はたから見たら、変な姉妹ですが、どう見えてもいいんです。
ストレスを発散させる時には、皮膚をひっかくという行動に出るそうです。また、自分の体を叩く行動は否定的な感情を反映させているのだとか。自傷行為のひとつなのかもしれませんね。
昔(1980年代くらいまで)は、反復行動を医師たちがやめさせようとしていたそうですね。やめさせ方がとても暴力的で、読むと胸が痛みます。と同時に自閉症の研究が進んでよかったなあと思いました。
もうひとつ。アメリカの大学では、10人の自閉症の子どもと大人を調査しています。
心拍数センサーが埋め込まれたベストを着用したところ、パタパタやゆらゆら(ボディロッキング)が始まる4秒前から心拍数は速くなり、パタパタやボディロッキング中にピークに達したとのこと。
これが何を意味するのかといえば、刺激が入ってくるのを管理するのに役に立つそうです。刺激の情報処理と関係あるという医師もいますね。ともかくわけあってパタパタやゆらゆらをしているわけです。
なので、研究チームの医師は、反復行動は放っておくのがいいと言います。壁に頭をぶつけるなどの自傷行為には何らかの手立てが必要なのはいうまでもありません。でも、そうでなければ、なくす必要はまったくないといいます。
本人が傷つかない限り「放っておく」というのが最良の療育になることもあります。何かするのではなく、あえて「何もしない」ということがあってもいいわけです。
トビラコ店主
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