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2020.03.11

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

炊飯器が使えず、車の中で子どもに
お菓子を食べさせていたら、
見知らぬ人が車の窓をトントンと叩き
「お子さん、ご飯ないの? よかったらどうぞ」と
子どもにだけはちゃんとしたものを
食べさせることができた喜びと、
人の温かさを感じて涙が止まりませんでした。
お礼に、並んで買ったリンゴしか(それも少しだけ)
差し上げられず、
もう一度会ってお礼が言いたいです。
(1歳11か月の母)
 
2011年3月11日に起きた東日本大震災で被災した母親の声です。
当時、子育て雑誌編集者だったトビラコ店主は、仙台在住のライターさんたちの協力を得て特集を組みました。
 
その中の一部、132人の母親たちの声を集めたページをご紹介します。
 
震災にあったいま、あなたにとっていちばん大切だと、気づいたことはなんですか?
 


 
 

子どもといることで
頑張れています。
じつは、私が子どもに
支えられていることに
気づきました。
(4歳、1歳の母)
 
近所のつながり。
震災直後から在庫がなくなるまで、
営業を続けてくれたコンビニ。
店の在庫を炊き出しとして
無料提供してくれた飲食店。
小学校で1400食の炊き出しをしてくれた
市営住宅の人たち。
(3歳の母)
 
人の温かさ。
みんながつらい時期なのに、
入浴施設でも子どもが
かわいそうだからと
洗い場を譲ってくれた人たち。
(1歳6か月の母)
 
ママ友。
タンスが倒れて、
上着もとれずに逃げました。
まだ寒い時期なのに、
友達が自分のママコートを
脱いで貸してくれました。
(2歳11か月の母)

 

まだまだ、声は続きます。だれもが大変な中、助け合っていた人たちの声は今読んでも胸がいっぱいになります。
 

児童精神科医の佐々木正美さんも、声を寄せてくれたひとりです。
佐々木さんは「自閉症・発達障害の人を案じる」として朝日新聞の投稿欄に投稿して話題にもなっていました。
 


 
 

編集部でも早速、佐々木先生のお話を聞きに伺いました。
佐々木先生のお話をひとことでいうと、
 
「自分が守られているという安心感があると、子どもの不安がやわらぐ」
というものでした。
 
具体的には、
・言葉だけでなく、次の行動を具体的に簡潔に伝える
「ブランコに乗ろう」「部屋でパズルをしよう」など。
 
・「してはダメ」という否定的な言葉を使わずに、「こうしたらいいよ」と、「していいこと」を伝える。(避難所などで周囲に迷惑をかけることを気にする親に向けて)
 
・言葉でイメージできない子には、絵や文字を使う。
 
「安心」に勝る環境なし、特に不安の時期、そのことを強く感じます。

 
あ、それから、当時、編集部とおつきあいのあったイタリアンの奥田政行シェフも忘れることができません。まっさきに被災地にかけつけ、子どもたちのために炊き出しをしてまわりました。
 
電気やガスが使えなくても、作れる料理をいくつも紹介していただき、雑誌に掲載したのでした。
 


 
 

数年後、銀座の奥田シェフのレストラン「アル・ケッチャーノ」(本店は山形・鶴岡、支店は有楽町寄りの銀座)に伺いました。
 
ちょうど、銀座にいらしていた奥田シェフに
「あの時は、やはり奥田さんは、本物の料理人と思いました」とお礼を述べたところ「目の前にある素材で料理を作るのが料理人、遠くから加工されたもので料理を作るのは調理人」と笑いながらおっしゃっていました。
 
でも、これこそが奥田シェフの哲学なんです。「目の前にあるものでなんとかする」というのは、ずっと今も心に残っています。
 
当時の雑誌は、明日をもしれぬ人たちが助け合っていた小さな記録として、捨てることができずにずっと持っています。毎年、3.11になると、このようにしてお伝えしています。

 

 

トビラコ店主

 
 

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