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2020.04.12

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

「書き取り」というとのは、漢字を書き取って覚えることですが、「聞き取り」って聞いたことがありますか?
 
聞き取ったことを書いて「聞く力」をつけようというものです。
 
長年公立小学校に勤務していた先生が「聞く力」の教室を開いていることを知ったのは、編集者時代です。
 
先生によると、話を聞いているようで聞いていない子が多く「教科書の38ページを開きなさい」と教師が言っても、全員が38ページを開くことはいないそうです。だから、先生がもう一度言います。しまいには「何度、言ったらわかるの」となるわけですが、何度も言ってくれるから聞き逃しても大丈夫と子どもは思ってしまうともいえます。
 
ちょっと、話が逸れます。
 
以前、取材でお世話になったそろばんの先生は、大事な話をするときには、次のように言いました。
 
「これから大事な話をします。1回しか言いません。質問は一切受け付けません」と。
 
聞き逃すまいと子どもたちが身を乗り出すと、「でも、安心してください。先生は優しいので、今日は特別に、日本語で話します」というユーモアも忘れませんでした。

 

話を戻します。
 
聞くことそのものに集中できない子がいるのも確かです。特別支援教育を受けている子に多いそうです。そのような子どもたちのために「聞く力」をつける教室の先生のお話は、なるほどと思うことがいろいろありました。
 
家庭でできることとして、冒頭触れた漢字の書き取りならぬ、聞き取り。これをゲーム感覚で楽しく繰り返すうちに、聞くことに集中できるようになるというもの。
 
早速、やり方をご紹介します。
 
数字の聞き取り。数字を聞き取って紙に書くゲームです。
 
7 3 8 7 5 4 6 1 3 9 2 0 6 1 3 9 2 5 3 2 9 5 8 4
 
というように。読み上げられた数字を書きます。ゆっくりではなく、テンポよく。慣れるつれて読み上げるスピードをあげていきます。正解を見せると、聞いているつもりで聞いていなかったことに気づくかもしれません。選手交代でやってみてください。親も意外と集中して聞いていないかもしれませんよ。
 
計算のできるお子さんなら、読み上げた数字に1を足す、あるいは2多い数字にするとかなり高度ですが、集中します。
 
数字は毎回変えるといいそうです。
 
言葉を聞き取るゲームもあります。
 
3文字の言葉を聞き取ります。
 
さかな  ゆかた  こいぬ  まくら  まぐろ あいす  たから れもん
 
これができたら、さらに2つの言葉を続けて、
 
たまご・きつね  もみじ・すいか  はがき・おかし  にくや・こねこ
 
というように。
 
「口が多動」で話を聞けない子は、ゲームの前に静かに聞ける態勢をとります。床に仰向けに寝かせ、「おへそを上に向けて、10数えるから、手も足も動かさないでね」と言って10ゆっくり数えます。これは自分自身の体をコントロールする訓練でもあるとか。そうしてからゲームを始めるようにします。
 
この取材をさせていただいたのは7年くらい前だと思います。当時の記事を引っ張り出してご紹介していますが、今読んでも、全然古くないです。
ご興味にある方は、『3ステップ 「聞く」トレーニング 自立と社会性を育む特別支援教育』(上嶋 恵著 さくら社)をおすすめします。
 
個人的には、タイトルの「トレーニング」という言葉に引っかかりますが、あくまで子どもと楽しくできるようにしていただきたいと思います。
 
余談ですが、教室に通ってくる小・中学生のほとんどは特別支援教育を受けている子どもたちですが、通常学級のきょうだいも一緒に通ってくるケースもあり、通常級の子にもとても効果があるそうです。

 
 
 

トビラコ店主

 
 

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