トビラコへようこそ!
ご存知の方には無駄な情報になるかもしれませんが、ご存知ない方のために。
先日、東京都心身障害者口腔保健センター(東京・飯田橋)という所へ機会があって行ってきました。
ここは、通常の歯医者さんではなかなか診てもらえない人たちのための病院です。
大人も子どもも来ていました。
医師、歯科衛生士から受付の人にいたるまで、障害に理解があります。
まず、共通しているのは「ゆっくり待つ」ということをしてくれます。診察室に入るのを嫌がってモノを投げてしまう子(といってもかなり大きい)、口をなかなか開けようとしない子など、一般の歯医者さんなら「困らせる子」になるのですが、ここではよくあることなので、みんな慣れています。
ある女性は、部分入れ歯の装着をとても嫌がっていました。入れ歯のケースがそばにあるのも嫌がり、自分の手提げにも入れようとしません。が、入れ歯がないと上の歯の半分は歯抜け状態になってしまいます。
担当の医師は「家族の方が入れ歯を大事に磨いているところを見せてあげてください」と説明していました。
それを聞いた家族の人がその場で、入れ歯に歯ブラシを何度もあてケースにしまっていました。すると、あれほど入れ歯を嫌がっていて、自分の手提げにも入れようとしなかった、その女性が大事そうに手提げに入れたのです。
「入れ歯は大切なもの」という扱いを家族が見せるというだけのことなのですが、
その医師のちょっとしたアドバイスで、こんなに変わるものなのですね。
こうした専門家のちょっとしたアドバイスが聞けるのも、このセンターのいいところ。
患者に合わせて絵カードなどを使っての説明もしてくれるなど、伝え方に配慮が行き届いていました。
こういう病院がもっと増えてほしいですよね。
トビラコ店主より
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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。
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