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2020.05.18

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

言葉だけでイメージできない子には、絵や写真を見せるとすぐにわかることがあります。
 
たとえば、『うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための“取扱説明書”』(平岡禎之著 光文社)の著者、平岡さん(喫茶室参照)の息子さんは家では犬の散歩の係です。でも「散歩に連れて行きなさい」といっても、一向に動こうとしませんでした。叱ろうかと思った平岡さんですが、試しに、犬の散歩の絵を描いて見せたところ、すぐに犬を散歩に連れて行ったそうです。
 
絵を使って「言葉の見える化」をしたわけです。
 
休校の意味がわからなくてパニックを起こしている子には、学校の校舎の写真に大きくバツ印をつけるといいという話をテレビで知りました。休校というのは確かに、休日とは違いますよね。平日でも学校に行かないんですからね。言葉だけではイメージしづらい子もいるかもしれません。
 
同じ番組で、もうひとつ感心した「見える化」がありました。
 
休校にすっかり慣れ親しんでしまって、学校そのものから気持ちが離れてしまったり、学校に行くのを嫌がるようになった場合にどうするかです。
 
学校の写真を見せるといいというのです。黒板や机や椅子のある教室の中、給食の風景、校庭、校舎など学校を思い出させるようなものです。そういえば、初めて行く場所だとパニックを起こす子に、遠足の1ヶ月とか2週間とか前から、遠足の行き先の写真を見せているお母さんの話を聞いたことがあります。ちょっとそれに近いのかも。
 

私たちは、言葉だけで伝えようとしがちですが、伝わっていないときは、別の方法を試してみるといいですよね。平岡さんみたいに。「散歩」という言葉や「休校」という言葉は、イメージしづらい抽象語なんですよね。

 
 

トビラコ店主

 
 

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