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2017.07.05

トビラコへようこそ!

 

iPadやアプリが主役じゃないんです。あくまでそれを使う子どもが主役なんです。
だから、iPadだけが目立つことのないようにしないと。
 
そんなふうに力説する先生が作った動画、「魔法の啓発絵本」、
よかったらご覧ください。
いわゆる合理的配慮の話です。
これも「合理的配慮」という言葉だけが先行しがちですが、
「合理的配慮」ってどういうことなの? ということが
子どもの気持ちにそって語られています。
 
動画をいますぐに見れない環境にいる方のためにテキストも掲載しました。
 

 
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先生、ぼくさ・・・
 
黒板うつすのが、
すごく遅いんだ。
 
ノートに書ききれない。
 
先生の話を聞いてると
 
間に合わないんだよね。
 
気づいたら 休み時間で、
 
黒板係に
消されちゃったこともある
 
書けてないのは、
ぼくだけ。
 
急いで書くと
自分の字が読めない。
 
自分でもきちんと書きたいよ!
 
でもできない。
 
すごく、つらい。
 
書くのって、ものすごく疲れるんだ。
ほんと、やる気なくなるよ。
 
みんなが当たり前にできてることが、
ぼくには、できない。
 
ぼくって、ばかなのかな?
 
そんなふうに思ってたんだね。
ちょっとお話してみようか。
 
先生はいつもこう言います。
 
書くことが苦手なんだね。
 
じゃあ、ごーくんの得意なことは?
 
理科。実験!だいすき!
宇宙や科学のことって楽しいもん!
 
そうだったね。
 
科学のこと、
先生より詳しいよね。
 
あと、PCも得意だよ。
パソコン教室に通ってるんだ。
 
そうなんだね。
じゃあ、
一緒に作戦を考えてみよう。
 
例えば、
PCやIPadを使ってみるのは
どうかな?
 
そういうこと、
している人いるの?
 
うん、いるよ。
先生の知ってる子ね、
IPadで写真を撮って
ノートに写してるんだ。
 
へえー。
 
IPadやPCを
ノート代わりに使ってる
子もいるよ。
 

それって、ズルじゃない?
 
クラスでメガネかけてる人
いるでしょ。
 
それって、ズルなのかな?
 
ズルじゃないよ。必要だもん。
 
そうだよね。
iPadもメガネと同じ。
 
必要だから使うんだよね。
 
まずは、担任の先生に
相談してみようよ。
みんなで一緒に考えていこう。
 
先生、ぼくね
大人になったら、
 
誰かの役にたちたいんだ
 
人を幸せにしたい。
 
すてきだね。
先生はごーくんの夢、
かなうって信じてるよ。
 
先生とお話しすることで、
少し気持ちが軽くなったごーくん。
 
一歩ずつ、
進んでいけるといいですね。
  

文 みわこ先生
監修 子どもたち

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子ども自身が「それってズルなのかな?」と
言っているくだり。
いかに学校という所の同調圧力が強いかがよく分かります。

これまで学校は、みんなと歩調を合わせるよう指導してきました。
でも、そのことのデメリットにも目を向ける先生が増えてきたように思います。
みわこ先生のように。みわこ先生はいつかきちんとご紹介しますね。

みんなと合わせなくていいんだよ、と
いうことを子どもたちに伝える時期に来ていることを
ひしひしと感じます。

同調圧力さえなければ、心を病むことなく過ごせた人だって
少なからずいるのではないでしょうか。

みんなと合わせることがダメというんじゃなくて、
それが自分への圧力になっているんじゃないかという振り返りも必要。
ママ友同士でも、そんなことがありますよね。

少なくとも自分は圧力をかける側にはなりたくないな。と思うのだけど、
いつのまにかかけているかもしれない、という気持ちも常にもっていないとね。
と、書いているうちに話が違う方にいってしまいましたが、
「合理的配慮がズル」と思わせる裏側をのぞくと「同調圧力」という言葉がちらついたのでした。

 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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