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2021.01.04

トビラコへようこそ!

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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ASDの子は15分単位のスケジュールを。ADHDの子は、体と理屈で覚えさせる。
 
という話を聞いて、なるほどと思いました。
 
宮尾益知(どんぐり発達クリニック院長)先生著『ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD、LD 入園・入学前までにきづいて支援する本 問題行動の見つけ方と対応策』(河出書房新書)は、とてもわかりやすくて実践しやすい本です。
 

 
タイトルの「問題行動」というのは、ちょっとひっかかりますが、ま、それはいいでしょう。本書では、なぜ、そのような行動を起こすのかを丁寧に解説しています。理由がわかると、それは問題行動ではなくて「わけあり行動」です。
 
で、冒頭のASDの子は15分単位のスケジュールを、について。
 
ASDの子は、時間の量を把握するのが苦手。実際に行動してみて、このくらいが15分ということを体で覚えられるようにしてあげるといいですよ、という話です。「顔洗って、歯を磨いて、髪をとかしたら15分だよ」というように。
 
たしかに! これはいい方法ですよね。私たちでも駅まで歩いて10分くらいといったときに、10分歩いたことがあるからわかるわけです。 
 
もうひとつ、ADHDの子は体と理屈で、という話。ADHDの傾向が強い、私にとってまさに、そう教えてほしかったという内容でした。
ともかく、いろいろと忘れっぽいのですが、なぜ、そうするのかという理屈がわかると忘れにくいんです。
 
歯を磨きと顔を洗う順番について。歯を磨いて口のまわりについた泡を、顔を洗うことで流すことができる。だから、歯を磨いたあとに顔を洗う、という理屈。大納得です。 
 
忘れ物が多いのもADHDの特性のひとつです。学校に上がったときの対策として、宮尾先生は「かたまりポケット」をすすめています。毎日変わる時間割、どうしたって忘れ物をしてしまいます。なので、いちいち細かく用意しなくてすむように「音楽一式ポケット」「書道一式ポケット」というものをつくって必要な道具をすべて入れておく。それをそのままカバンに入れるようにすればいいといいます。
 
これも、まさにそうです。ポケットが細かくわかれていて、収納するものが細かく決められているバッグは、おそらくADHDの人は苦手だと思います。一見いいようにみえるのですが、どこに何を入れたかを覚えていられるくらいなら苦労はしません。
 
で、ASD、ADHDの子に共通しているのは、うまくいったら「ほめる」ということ。「これでいいんだよ」と言われることで自信がつきます。逆に、よくないのは、できなかったことに「×」をつけたりして否定すること。
 
ASD、ADHD、LDの特性(なぜ、そういう行動なのか)を具体的に解説しつつ、どうしたらよいかも具体的に書かれている、この本、入園、入学を控えている子におすすめです。
 
宮尾先生には、取材させていただく予定です。なので、急ぎ著書を拝読したら、とてもよかったのでこちらでもご紹介した次第。

 
 

 
 

トビラコ店主

 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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