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「かんしゃく」「パニック」どちらも、よく聞く言葉で、トビラコのお客様からも聞きます。
「かんしゃく」は小さい子、「パニック」は大きい子という気がしています。
で、そのどちらも、理由もなく起きるわけではなく、ちゃんと理由があります。共通しているのは、本人がすごく困っているという点です。
私が最初に、見た「パニック」は、予定変更に耐えられずに、泣きじゃくった小学校高学年の男の子です。ある放課後等デイサービス(放デイ)での出来事です。
いつも、学校の帰りにバス停で母親と待ち合わせて、一緒に放デイに立ち寄ります。母親は子どもを預けたら、他のことをして、買い物をして迎えにきます。毎回このパターンです。
ところが、ある日、母親に急用ができて、男の子はバス停で合流することができませんでした。まず、ここで大パニックです。携帯で放デイの職員に泣きながら電話をして、職員にいわれるまま、ひとりで放デイにやってきました。到着してもずっと泣きじゃくっていました。
高学年の男の子が泣きじゃくりながら「ぼくは、どうすればいいんですか」と聞いているのをみて、私はとても驚きました。これがパニックというものなのだということを後から知った次第。
ベテラン職員は心得たもので、母親に電話をかけて急用が終わったら放デイに顔を見せてもらえるように頼みました。
一方で、ベテランでない職員は男の子が顔を真っ赤にして泣きじゃくる様子をみて「熱があるんじゃないか」と言い、体温計をもってきました。すると、男の子はさらに泣きじゃくり「ぼくには、熱があるんですか。どうすればいいんですか」と言い出しました。この対応はよくないですよね。熱があるかもしれないことで、さらに男の子は混乱してしまいました。
ベテラン職員は、男の子にいつものルーティンである宿題をやるようにいい、ようやくなんとか落ち着くことができ、そうこうしているうちに、母親が「ごめん、ごめん」と行って、現れて、男の子は少しは安心した様子でした。
急な予定変更を苦手とする子が、大パニックになるのは、見通しがつかず、自分がどうしていいかわからないからです。知らない世界に放り投げられたような感じになのでしょうか。だから、放デイの男の子もさかんに「ぼくはどうしたらいいんですか」を繰り返していました。おそらく「かんしゃく」を起こす子もそうなんだと思います。そのほかに、好きな遊びをいきなりやめさせられたり、苦手な音がしたり。そんなこともかんしゃくの原因になります。
「かんしゃく」「パニック」という言葉で、お問い合わせいただく時(たいていは療育アロマのお問い合わせ)、なにか、もう少しお答えしたほうがいいのではないかといつも思っていました。なので、自分が見聞きしたことを書き留めました。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)