自動下書き

2021.04.11

トビラコへ、ようこそ

～店先で、ちょこっとおしゃべり～

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知能検査は、一つのモノサシで測った結果。だからモノサシで測れない部分はわからない。

先日、参加した知能検査がテーマのオンラインセミナーで、この発言を聞いて改めて思い起こしたことがあります。

ある小学校の支援級で教えていた先生の話です。

IQが65の女の子話です。数値からすると知的に問題があるレベルです。しかし、大人になって旅館に嫁ぎ、旅館の女将さんとなってお客さんから人気があるそうです。勉強こそできなくても、生活する上で困ることもなく、まわりとうまくやっていけるタイプだったということです。

同じ小学校の生徒で、高いIQを持ち学級委員も務めた男の子。大人になってホームレスになったそうです。どのような事情があったのかはわかりませんが、彼が望んだ人生ではないでしょう。

極端な例ではありますが、IQだけでは測りきれないものがあることを、その先生は言いたかったのだと思います。

IQの数字に一喜一憂するよりも、生活する上での困り感に気づき、支援することの方がよほど大切ではないでしょうか。

セミナーでも、IQの数字だけがひとり歩くするリスクについても語られていました。

「IQを上げる」を売りにしている教育法などがありますが、これは理論的にありえないそうです。学力（いわゆるテストの点など）を伸ばすこととIQの数値は別。でも「IQを上げる」が売りになるというのは、数値だけがひとり歩きしているからだともいえますね。