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2017.08.06

トビラコへようこそ!
 

放課後等デイサービス(放デイ)の「質」が求められるようになったのは、それだけ「質」を問題にせざるを得ないデイサービスが目に余るようになったということなんでしょうね。昨年だけで50ヶ所が認可取り消しになったそうです。
 
質の高い実践とはどのようなものなのかを知りたくてある本を読んでいます。これが大変に参考になります。ご興味のある方はぜひ。
 
放課後等デイサービスハンドブック 子どもたちのゆたかな育ちのために』(かもがわ出版 障害のある子どもの放課後保障全国連絡会)という本です。放課後等デイサービスの質の高い活動を紹介していて、とてもよく編集されています。どの活動も、どの話もよく、職員の志の高さを感じます。
 
その中に野菜を育てた子の話が出てきます。感情の抑制がきかない子(ADHD)なのですが、近所の人から庭のみかんをもらったことをきっかけに、職員と一緒にトマトや枝豆を育てていきます。収穫まで、水やりして世話をしなくてはなりません。そこまで待てるかどうか職員も心配するのですが、見事に収穫するまでに育てました。
 
話はそこからが面白くて、トマトを毎回誰かにあげていたのですが、最初は無反応にあげていたました。でも、だんだんと感情を伴うようになります。酸っぱいと言われると激怒したり、自分で食べようと取っておいたトマトを小さい子に横取りされて怒ると思いきや、むしろ食べてもらった喜んだこと。トマトを通して感情がプラスの方へ向かっていくのです。人にあげて「おいしかった」と言われることを喜ぶようになり、来年は家族に食べさせることを前提に野菜の栽培を職員と約束します。
 
こうしたことはなかなかマニュアルにはできません。「野菜を育てる」というのはプロクラムに入っていなかったでしょう。でも、「この子に野菜を育てさせてみよう」と職員が思ったから実現しました。
 
質の高い実践の中には、職員が子どもの成長を見通して柔軟に対応できるかどうかも含まれていると思うのです。職員が子どもをよくみて、この子はこれをしたら成長するんじゃないかという思いを抱き、実践し成長を喜べるかどうか。
放課後等デイサービスは、学校でも家庭でもできない質の高い学びの場になる可能性に満ちています。
 
トビラコとしてもすごく期待していて、今後、一緒に組んで何かできればと考えております。

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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