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「くつ」。「ご飯」。お風呂」。
これだけだと、なんだかわかりません。でも日常生活の中では、これだけでわかることがあります。
くつを「履く」、ご飯を「食べる」、お風呂に「入る」。
「 」の部分を「動作語」というそうです。この動作語の獲得を増やす授業を見学させてもらいました(オンデマンド)。特別支援学校の中学部の国語の授業です。絵カードを使って「髪」+「洗う」「〇〇さん」+「走る」、「えんぴつ」+「書く」というように、名詞と動作語を組み合わせる授業です。
授業を評価した先生によると「動作語」がとても重要だそうです。本当は「髪」「を」「洗う」の「を」の助詞ももちろん重要ですが、そこに拘泥すると、肝心の「動作語」に焦点があたらないため、先生方も助詞はスルーしていた点も評価されていました。
文章を書くことの基本は、動作語です。動作語がないと成立しませんよね。でも日常的には、動作語がなくても伝わったりしてしまいます。
玄関でくつを前にしたときに、「ほら、くつ」といえば、くつを履くことを意味します。テーブルでご飯を前にして、ご飯を食べようとしない子に「ご飯は?」とだけ言ったりしてしまいます。お風呂も同じ。
でも、これだと文章を書く力というのはつかないそうですね。
意識して動作語を使っている家庭とそうでな家庭では、その子が使える動作語の数に差がつくのだとか。
いや、これ、知的障害の子に限った話ではないでしょう。
以前、家庭教育の雑誌を編集していた頃から聞いていた話です。「お風呂」「ご飯」「宿題」などを、粘土をちぎって投げるように子どもにぶつけるのはやめましょう、と国語の先生からのメッセージを伝えたことがあります。その理由として、やはり語彙が貧しくなりますよ、コミュニケーション能力がつきませんよ、という話だったと思います。
つまり、「動作語」の習得は、特別支援教育に限った話ではなく、国語の基本中の基本だというわけです。で、それは家庭での日常生活とも深くかかわっているということです。私も、わりと「動作語」省略民なので、気をつけます。
トビラコ店主
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