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2022.01.30

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発達障害関連の本や情報は山ほどあって、いったいどれを読んだらいいのかわからない。
 
そんな方におすすめしたいのが『発達障害とことばの相談 子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ』(中川信子著 小学館新書 2009年)。
 
タイトルに「ことばの相談」とあるので、「ことば」だけと思われるかもしれません。でも、そうではありません。発達障害の子、全般について書かれています。著者の中川信子さんは、学校巡回の経験が豊富。現場で子どもの育ちをずっと見てきている方です。現場発の地に足のついた発言をされます。
 
例えば、特別支援学校(学級)についても、現場感覚が伝わってきます。

特別支援学級には、通級制と固定制の2タイプがあります。実は、この違いを現場発という感じで説明してくれる専門家は意外と少ないのです。制度の説明に終始してしまいケースがほとんどです。
 
でも中川さんは違います。本書から引用してみますね。
 
 教室にいられなかったり、勉強についていけなかったり、通常の学級では苦戦を強いられる子には、週に1、2回、少人数でのていねいな指導を受けられる通級制の学級(教室)を置きます。東京都は「学級」としていますが、全国的には「通級指導教室」という名前のところも多いと思います。
 
 通常の学級では、人数も多すぎるし、勉強の進度にはとてもついてゆけそうもないし、友だちとの関係がうまくゆかないと思われるお子さんには、固定制の学級が用意されます。固定制の学級というのは、朝そこに登校して基本的に下校までの1日をそこで過ごす、という意味です。ひまわり学級とかなかよし学級などの名前がついていることもあると思います。
 
 登校から下校までと書きましたが、2年生のお子さんであれば給食や音楽の時間には2年3組に参加するなど、校内での交流が行われていることも少なくありません。そういう交流の時間があるとしても、基本的な居場所として保障されるのが固定制の学級です。(後略)
(『発達障害とことばの相談 子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ』今の日本にある学校や学級のいろいろより引用)
 
どうですか。目に浮かぶように書かれていますよね。特別支援学級の仕組みだけでは、具体的に子どもの姿が見えてきません。

特別支援教育の本質について語りながら、このような現場の感覚も持ち合わせている専門家の本なら、まず間違いないです。

本書は、2009年発行ではありますが、今読んでも少しも古くありません。

 
 
 

トビラコ店主

 

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