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2022.02.03

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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指先を使うトレーニングをしているのに効果が感じられないとしたら、それは指先にしか着目していないからなんだと思います。
 
月刊 発達教育』(公益法人発達協会)最新号の特集「手を使おう その意味と発達を促す支援」を読むと、指先の不器用さを指先だけの問題として考えてはいけないそうです。
 
「物を上手に使うためには、指先の動かし方を頭で考え(認知)、手元をよく見て(目の動き)、座り続けながら(姿勢)、手を操作することが必要」と書かれています。
 
手や指先だけが独立しているわけではなく、手も指先も体の一部。安定した姿勢が大事だし、目の動きとも関係してくるわけです。
 
この話を聞いて思い出したのが、姿勢保持用椅子シュクレNを開発している村上潤さんの話。
 
姿勢保持用椅子とは、体になんらかの機能障害がある子が安定して座るための椅子です。「姿勢保持」というところがポイント。
 
村上さんによると、シュクレNに座ると、それまでご飯を食べさせてもらっていた子が、自分の手で食べるようになるというのです。動画をみると、たしかにそうです。
 
村上さんの話では、肢体不自由の子の多くは傾こうとする体を傾かせまいと緊張してしまうために手が自由に使えないのだとか。
 
ちょっと例えは適切ではないかもしれませんが、大きく揺れる船や車の中だと私たちは倒れそうになる体を自力で支えるのが精一杯で、とても手を自由に使うことはできません。
 
姿勢が安定して初めて手を自在に使うことができるわけです。体に何らかの機能の不具合があって傾こうとする体であっても、自然に支えられていれば、「傾かせまい」と緊張する必要がなくなり手を(多少のぎこちなさはあるにせよ)自由に使えるようになるわけです。
 
なので、手や指のトレーニングだけではなく、姿勢はどうであるかといった点も見てあげられるといいですよね。
 
この特集でおすすめしていたのは、両手を使う遊びやお盆を両手でもって運ぶなどのお手伝いでした。これも体全体を使って,
目の使っての動作になります。
 
むしろ、手や指のトレーニングだけを集中的にやらせてしまうことのほうが弊害だとか。「できない」ことを無理やりさせられるのは苦痛だからです。このあたりも詳しく書かれているので、関心のある方は「月刊 発達章育」2月号をご覧ください。
 

余談ですが、私も手先は決して器用ではなく、ファスナーの上げ下げが小さい頃うまくできず、悲しい思いをしたことがあります。
いまでもファスナーのある服はちょっと緊張します。でも、できなくてもなんとかなるので、目の色変えてトレーニングをする必要はないんじゃないでしょうか。ファスナーが難しければ、ファスナーのある服は着なければいいだけの話ですし。

 
 
 

トビラコ店主

 

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