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2022.03.05

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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合理的配慮、通級指導教室(通級)、自立活動、発達支援センター、放課後等デイサービスなどなど。つい数年前までは耳にしなかった言葉が、あたりまえのように使われるようになりました。
 
でも、充分に機能している事例を知って、初めて理解したといえるのではないでしょうか。
 
通常学級の発達障害児の「学び」を、どう保障するか 〜学校・家庭・福祉のトライアングルプロジェクト』(前文部科学省特別支援教育調査官 田中裕一著 小学館)は、その子のステージ別に事例がたっぷり掲載されています。
 
たとえば、手指に不器用さのある中1生徒の合理的配慮の事例。読むと驚く人もいるでしょう。
 
この中学生は、極端に不器用(協調性運動障害の診断あり)なため、手書きの文字は自分でも判読できないほどだそうです。
 
黒板の文字を書き写すことができず、小学校時代はデジタルカメラで板書を撮影して自宅でノート作成をしていました。デジタルカメラ禁止の学校もあるなかでこれだけでも「え、それありなんだ」と思う人もいるかもしれません。
 
ところが、中学生になると板書の量が多くなり自宅でのノート作成では対応しきれなくなりました。
 
記述式のテストでは、回答を教師が判読できず、理解はしているのに評価は低いものに。
 
そこで、本人、保護者、学校が相談のうえ、合理的配慮としてパソコンの使用が認められました。
 
教室でキーボードの音が邪魔にならないように席は後ろに。プリンターやスキャナーも使うので、机は2つ使用。
 
この合理的配慮で、中学生は文字を書き写す苦痛から解放されて、他の生徒と同じスタートラインに立つことができました。
 
合理的配慮とは、ハンディ(この場合、手先の不器用さ)をできるだけ解消して、まわりの子と同じスタートラインに立てるようにする配慮のことです。
 
このような事例が、幼稚園から大学生まで掲載されています。
 
いい例をお手本にしながら、わが子のためにうまく取り入れるヒントを得てほしいと思います。
 
著者の田中裕一さんは、何回かお目にかかっています。今の学校の特別支援教育を先頭に立って推進してきたかたです。障害者施設に勤務し、特別支援学校(学級かもしれません)の教師も経験し、障害のある子の教育のために文部科学省に入省されたと聞いています。特別支援教育に盛り込まれている内容を、広く普及させるために手弁当で全国行脚しました。
 
発達障害の本があふれるなが、この本は信頼に足る本です。興味のある方は、ぜひ!

 
 
 

トビラコ店主

 

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