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音楽の才能があると思っていたら、実は音楽とは全く関係のない、ある特性によるものだったいう話を聞いたことがあります。
Sさん(男性)は、50歳を前にして発達障害と診断されました。
Sさんが小さい頃は、まだ発達障害という言葉すら日本にはなかった時代です。
障害による特性などというのもまったく知られていませんでした。それゆえに、本人もまわりも首をかしげることがいくつもあったのです。
そのひとつ。
Sさんは、幼稚園時代は、音楽がとても「得意」な子として見られていました。木琴などは人が弾いているのを1回見ただけで覚えてしまい、同じように弾けるのです。幼稚園生ですよ、親もまわりも「この子は天才かもしれない」と思ったとしても不思議ではありません。
ところが、小学生になってハーモニカを吹くようになると、その才能が発揮されなくなりました。
あ、そうか、とおわかりになった方もいるでしょう。Sさんは音楽的な才能があったのではなくて、見て覚えるのが得意だったのです。木琴は指の動きを見て覚えることができます。でもハーモニカはそれができません。
あんなに得意だったのにどうして? まわりの大人たちは不思議がり、Sさん音楽天才説は急に終わりを告げることとなりました。
それでよかったと思います。なまじ、親が音楽の英才教育など始めてしまったら、Sさんは大変な目にあっていたかもしれません。Sさん自身は、他の子もみんな見て覚えるものだと思っていたようです。みんながそうではないと知ったのは、随分後になってからだといいます。
今だからわかる、あれは特性だったからというSさんの話、また続編を書きますね。
トビラコ店主より
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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。
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トビラコが編集した本
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