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2017.09.06

トビラコへようこそ!
 

本人に「困り感」はなくても、そのままだと困るよ、という場合があります。
時間の管理です。トビラコ店主もあまり偉そうなことはいえないのですが、約束の時間にいつもいつも遅れていると、まわりが困るし、本人も信用を無くしてしまいます。
 
大人になって発達障害であることがわかったという人に聞いてみると、時間に大幅に遅れてしまうのには、いくつかの理由があることがわかりました。その方の場合は、次の2点に絞られます。
 
1)出かけるときに、いつも使っている気に入ったもの(ボールペンなど)が見つからないと落ち着かなくて、ずっと探し回って30分近く経過。
 
2)家を出てから忘れ物に気づいて戻ったら、汗だくになったので、服を着替えて10分くらい経過。
 
1)と2)が重なると40分くらいの遅刻になります。
 
ご本人はじつはそれほど困っていなくて、他の人もそんなもんだろうくらいに思っていたそうです。ただ、遅刻ばかりするので打ち合わせの相手が怒って帰ってしまい、そこで初めて「困った」ことになったのでした。
 
1)も2)も、じつは物の管理ができていないために時間の管理もできなかったのです。
 
その方と打ち合わせをしたことがありますが、果たして、時間通りに来ました。
で、その方はとてもラッキーで、収納の専門家と結婚しました。なので、引き出しには、中身の写真やイラストを貼ったりして、どこに何があるかがわかるようにしてもらい、物の管理ができるようになりました。
 
物の管理ができないということは、金銭管理にも大きな影響が出ます。その方は物を無くすたびに買っていたいので、そのうちにお金がなくなってしまって借金の整理をしてもらうところまでいきました。親友にお金を借りることが多くなり、その親友のすすめで借金を整理しました。気持ちもずいぶん楽になったようです。
 
小さいうちは、親に叱られるだけですむかもしれませんが、大人になるとそうはいきません。親と生活しているうちに、物を上手に管理できる習慣を身につかられるといいなと思います。その方のように、引き出しに中身の写真を貼るのでもいいかもしないし。そういえば、筑波大学附属大塚特別支援学校でも、カゴに入れるものの写真を貼っていましたね。
 
 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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