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2023.05.14

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。


 

発語がなかったり、言葉が遅かったりする子に、親はたくさん話しかけると思います。いわゆる「言葉のシャワー」です。
 
言語聴覚士によると「言葉のシャワーに効果なし」だそうですが、そう聞いても、たくさん話しかけてしまう親の側に立ちたい派です。
 
専門家に盾つくつもりはなく、専門家をリスペクトもしています。でも親は専門家ではありません。効果があるかどうかはともかく、それをしてしまうものです。
 
「言葉のシャワー」の話で思い出すのは、大江健三郎氏の長男、光さんの発語の話です。
 
4歳になっても言葉を発することのなかった光さんは、毎日鳥の鳴き声と鳴き声の解説が収録されたレコードを聞いていました。「鳥の鳴き声と解説」のシャワーを毎日浴びていたわけです。
 
あるとき、大江氏は光さんを肩車して森の中を散歩していると、クイナが鳴き、光さんは「クイナです」と言いました。光さんが初めて発した言葉です。
 
興奮した大江氏は、もう一度クイナが鳴かないかと待っていると、またクイナが鳴き、また光さんは「クイナです」と言いました。
 
クイナの鳴き声を待つときの気持ちを、大江氏は「祈り」であったと講演で語っています。
 
ここで引き合いに出すのはおこがましいですが、発語のない妹に、私たち家族はたくさん話しかけました。それこそ言葉のシャワーです。すぐに効果が現れたりはしませんでした。
 
でも、あるとき、何かの拍子に浴びせた言葉を口にすることがあります。駅前に集まっているハトに「ハトがいるね」と言っても感心を示さなかった妹が、随分と時間が経ってから鳩を見て「ハト」と口にしたこともありました。
 
効果があるからそれをする、しないではなく、どうしてもそれをしてしまう。話せるようにはならないかもしれないけれど、浴びせてしまう言葉のシャワー。それは大江氏のいう「祈り」に似た気持ちかもしれません。そして祈りの気持ちは、「効果があるかないか」とは別の次元だと思うのです。

 

 
 

トビラコ店主

 

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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoの商品が紹介されました。

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