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不登校は、私にとっては珍しくもなんともなくて、常にまわりにいました。
正確には不登校の子の親ということになりますが。親たちに聞くと、朝がもっとも緊張する時間だそうです。
前の日に「明日は学校に行くよ」と言った子が、当日になると「お腹が痛い」と言い出したり、元気がなくなってなんとなく行かなくなってしまう。その繰り返しで、家庭内の空気がどんより。このような毎日が続きます。
「学校に行きなさい」と言わなくても、そこにはおそらく(学校に行ってほしい、行くべき)という無言の圧力があるのだと思います。
不登校の子に学校に行ってほしいと強く思うのは、親の「学校信仰」があって、子どもの気持ちよりも学校を優先してしまうわけです。学校信仰の行き着く先が「学歴信仰」になることもあります。
親が学校への執着を手放したら、ずっとひきこもっていた子がリビングに出てきて家族とおしゃべりするようになったというポストが流れてきて、ああ、やっぱりと思いました。ポストはこの文章の最後に紹介しますが、私の知り合いたちも、みなそうです。そして次のような道筋を辿ってきています。
1)子どもが不登校になってショックを受ける。
2)保健室登校でもいいからと登校を促す。
3)2)もうまくいかず、親子ともに悶々とする日々が続く。
4)親が登校を促すことをあきらめる。
5)子どもが自分から居場所を見つける(親が見つける場合も)。
6)子どもにあった学校へ転校、もしくは中学、高校へ入学。
7)子ども、同年代の子と交流できるようになる。
8)親子ともに明るくなる。
だいたい、こんな感じの流れです。
発達障害の子もいれば、そうではない子もいますが、たどる道は似たようなものです。
3)のあたりで、自分の子が通える学校を作ろうと言い出す父親もいました。この時点でもやはり「学校へ執着」があるわけです。学校を作るということがどれほど大変なことかを知って、早々にあきらめましたけどね。
学校信仰をやめると、わりとあっさりと解決したりします。そしてなんとかなります。
問題は学歴信仰です。私の知り合いには幸い「学歴信仰」の人はいません。が、編集者時代には、取材先でかなり悲惨な話を聞いています。ひきこもって自死したわが子の葬式の場でも「親戚の誰々はどこそこの学校に行ったのに」と嘆く親がいると聞きました。毒親というのは、こういう親なんでしょうね。
わが親は、いい親ではなかったかもしれなけど、学校信仰やまして学歴信仰などゼロでした。この点は、今思えば感謝です。「学校休もうかな」と迷っている段階で「休む」と決めつけて、あれこれ手伝いをさせられたこともあります。これなら学校に行っている方が楽かもとすら思いました。
学校は行けるなら行ったほうがいいと思います。でも、つらい場所になっていて、自分の居場所でなくなっているなら行かなくてよく、行かないのが正解だったという例を、私はたくさん見てきています。でも、学校に行かないかわりにその子が安心できる居場所の確保は必要です。家庭が安心できる居場所でなかった場合、ひきこもってしまうのだと思います。
不登校から回復した子の話を、中川信子さんがポストを引用しながら紹介していたので、私も自分の周りの不登校の子を思い出しました。
不登校、引きこもりのお子さんの「回復」のドラマはたくさん耳にしてきました。
親が学校への執着を手離すと、つきものが落ちたように回復へ、は多くに共通していて。
でも、学校信仰、上昇志向で生きて来た親にとってはこれまでの人生の完全否定を迫られるようで、認めがたく、つらいよね。 https://t.co/edudsejBMu
— 中川信子 | 子ども分野の言語聴覚士 (@mint93791876) October 6, 2023
トビラコ店主
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小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。
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