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「学校に行きたくない」と子ども言い出したときに、いじめによるものなのか、それ以外の理由なのかを知る手がかりがあります。
ある特別支援士の先生に聞いた話です。登校を渋る曜日が決まっている場合は学習のつまずきが原因であることが多いそうです。子どもはそれをうまく説明できないために「○○ちゃんがいじめる」と言ってしまうかもしれません。でも決まった曜日だけいじめるというのは普通はあまりないことです。
水曜日だけ学校へ行くのを嫌がる、あるいは保健室にいく曜日と時間が決まっている。そんな時はその曜日や時間の授業を確認し、そこに子どもが困難を抱えているかもしれないと考え、担任に相談してみましょう。担任がいまひとつなら、発達支援センターや発達障害に詳しい医療機関で相談するのもおすすめ。たとえば、眼球の運動に問題があって、文章を飛ばし読みする子にとって音読は苦痛です。目と手を連携させて動かすことができずに板書をノートに写すのに時間がかかり授業についていけないこともあります。つまずきの原因は早めに探り、早めに対応できるといいですよね。
学校に行きたくない理由が、学習のつまずきに加えて、いじめの場合もあるので、そこは注意深く観察を。持ち物が壊されていたり、なくなったりということであれば、これはもういじめですよね。いじめの話は別の機会に。今回は、登校を渋る原因で意外と見落とされているのが「学習のつまずき」という話を思い出したので書きました。
新学期に備えて、こんなこともちょっと知っておくといいかなとも思ったので。
トビラコ店主より
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『使ってみたら「できる」が増えた 発達障害の子のためのすごい道具』(小学館/筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志著/トビラコ編集)重版決定!