自動下書き
トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
家庭教育の雑誌編集を10年もやっていると、教育の専門家でもないのに毎年聞かれることがありました。
「時計の見方をどう教えたらいいですか?」
ここでいう「時計」というのは、もちろんアナログ時計です。発達の特性ありなしにかかわらず、聞かれました。
アナログ時計のどこでつまずくかというと、
1)長い針が指している箇所の数字がわからない
例えば、長い針が、「1」を指していたら、それは5分です。
「5」という数字がどこにも書いていないのになぜ5分なのかがわからない。
7分、8分になるとさらにわかなくなります。
→この解決策として、先生からの受け売りでおすすめしていたのは、丸い紙、もしくはポストイットを用意して、1枚ごとに「5」「10」「15」・・・・「55」と5分おきの数字を書き、それを時計の縁に貼ることです。
「1」の数字のところに「5」、「2」の数字のところに「10」というように。丸い紙だとちょうど時計に花びらがあるように見えて、意外とかわいいです。
2)短針がちょうどの数字を指していないから、何時なのかがわからない。
短針は「○時」という時刻をあわらします。でも、3時50分の時に、短針は「3」の数字よりも「4」に近い数字を指しています。だから3時なのか4時なのかがわからなくなってしまうのです。
→この解決策として、これも先生の受け売りですが、数字と数字との間を色分けしてそこに、その時間帯を指す時刻を数字で書く。「3」と「4」の間に色を塗り「3」、「4」と「5」の間に別の色を塗り「4」というように。これは時計のデザインや材質にもよるので、やや工夫が必要かもしれませんね。
1)はともかく、2)は、あまりきれいにできないんで、なんかいい方法がないかなあと、昔考えたことがありました。
そうしたら、これこそがシンプルで見やすいというワークシートを見つけました。
佐藤義竹先生(筑波大学附属大塚特別支援学校支援部教諭)著『1日1歩 スモールステップ 時計ワークシート』(合同出版)です。
合同出版社さんから送られてきた見本本をパラパラと見て、そうそう、これこれと思わず膝を打ちたくなるような工夫が見られました。特に短針は、この工夫があるとすごくわかりやすいというシートでした。もちろん、長針の見方もスモールステップがわかりやすいです。
このワークシートは、最初のうちは、時計に短針、長針の読み方の手がかりがたくさん書かれています。たくさんの手がかりをもとに読む練習を続けるうちに、手がかりがだんだんと少なくなります。最後はとってもシンプルなアナログ時計になって、その時刻が読めるようになるという仕組み。たくさんついていた補助輪を、ひとつずつ外していき、最後は補助輪なしで走れるようになるという感じでしょうか。
スモールステップというのは、ゆっくり進むということだけではないんですね。
わかっている人間が教えるときに省きがちな説明を、省かずにきちんと説明していく。これもスモールステップです。
佐藤先生のこの本、出版されたら、またご紹介します。
トビラコ店主より
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