トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「救済者」が「迫害者」になり、やがて「犠牲者」に。
これは、心理分析の一種なのですが、ひとりの人間の中でわりと日常的に起こるそうです。
身近なところでは家庭学習です。
子どもが「わからない、わからない」というので、「ママが教えてあげるね」と、夕食のしたくを中断して救いの手を差し伸べる。この時、親は「救済者」です。
「どれ、どれ」と子どものノートを見る。
すると、文字が乱暴だったり、ノートの端っこにいたずら書きをしていたりするのを発見したとします。
思わず「なに、この汚い字。もっときれいに書けないの!」「いたずら書きなんかして、先生の話、ちゃんと聞いているの!」「あ、ここ、この間、教えたのに、また間違えたの!」と否定の言葉のオンパレードに。
こうなってくると、子どもを追い詰める「迫害者」です。
そして、「ママが、あんなに教えたのに、なぜわかってくれないの」と、悲しくなったり、腹が立ったり。夕食のしたくをあとまわしにして教えているのに、という思いもそこに重なるかもしれません。そして、夕食の時刻が遅くなってすべてが後ろ倒しになり家事にしわ寄せがくると、なぜ、私ひとりが大変な思いをしなくてはならないのかと、ついに「犠牲者」になってしまう。
最初は、子どもを助けるはずだったのに、子どもを追い詰め、ついには自分が「犠牲者」に。
こうならないためにどうするか。
自分を見る目を養うことではないでしょうか。モニターに写った自分を見るように、いま自分がしていることを自分自身でモニタリングする。
佐藤義竹先生の『1日1歩 スモールスタップ時計ワークシート』の一番下、「効果的な使い方を佐藤先生にお聞きしました」のページでの言葉かけが参考になります。
「また間違ったの?」と否定せずに「ここ難しいよね、一緒に考えようか」とか、「前よりもわかってきているよ」とか。あくまで、子どもを励ましながらの「手助け」です。
もちろん、親は子どもを「迫害」するつもりも、自分が「犠牲者」になるつもりもなかったはず。でも、ときに、あれ?「迫害」してるかも、 自分を「犠牲者」にしているかも、ということに気づくということも、親と子の幸せのために大事なんじゃないかなと思いますね。
トビラコ店主より
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