トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「忘れ物をしないように」という「指導」よりも、「忘れ物をしても大丈夫」という「環境」を。
『「みんなの学校」から社会を変える 障害のある子を排除しない教育への道〜』(木村泰子 高山恵子 小学館新書)の木村泰子(大空小学校初代校長)さんと高山恵子さん(NPO法人えじそんくらぶ代表)の対談で出てきた話です。
木村泰子さんが校長を務めていた「大空小学校」では、卒業生の不用品を置いておく部屋があり、忘れ物をした子は、その部屋から必要なものを使うようにしていたそうです。
これ、すごくいいアイディアですよね。
「忘れ物をしても大丈夫」という環境がどれほど子どもたちを安心させることでしょう。
「合理的配慮」というよりも「思いやりですね」と、本の中で高山恵子さんはおっしゃっていました。なるほど、思いやりという見方はいいですね。発達障害の特性にそれほど詳しくなくても、忘れ物が多い子が学校で困らないようにする「思いやり」、それは人としての「心遣い」ができるかどうかでもあるわけです。
ちなみに、高山さんによるとアメリカではADHDの子のために「スペア教材」として同じ教材を用意していて、忘れ物をしても学べる環境が整えられているそうです。これ、木村さん言うところの「学習権の保障を教師がする」(どの子も学べる、いかなる理由があってもどの子も学びの場から排除しないということ)にもつながりますね。
「忘れても大丈夫」を家庭に活かすとしたら。高山さんがこんな話をしていました。
お弁当箱を必ず学校に忘れてくる子のお母さんに、忘れても大丈夫なようにプラスチック製の密閉容器(おそらく蓋つきのジップロック)を使うようにアドバイスしました。すると、お弁当箱を忘れても叱らなくなりましたと、とても喜ばれたそうです。
忘れ物をしないように工夫することも大事ですが、忘れても大丈夫という安心感をベースにしたいですよね。
ちなみに、トビラコ店主は入社試験の日にお財布を忘れて交番でお金を借りました(当時はスイカもパスモもなかった)。忘れても、なんとかなるもんですよ。
トビラコ店主より
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