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震災で日本中が混乱していた10年前、真っ先に発達障害の子(人)を案じたのが、児童精神科医の佐々木正美さんです。佐々木さんは、3月に福島県で「自閉症児を持つ親の会」への講演を予定していましたが、震災で講演は中止を余儀なくされました。
被災地を案じた佐々木さんは、ようやく親の会の人と連絡がとることができました。聞いてみると、避難所で過ごす子どもたちの対応に保護者たちが不安を抱いているとのこと。そこで、佐々木さんは保護者たちにアドバイスしたところ、とても安心されたそうです。
このようなアドバイスで安心してもらえるならと、佐々木さんは朝日新聞の声の欄に「自閉症・発達障害の人を案じる」として投稿。3月25日付の新聞に掲載されました。震災発生の2週間後のことです。投稿は大きな反響を呼びました。
当時、このような視点で発言する人がいなかっただけに、発達障害の子の親たちからは「救われた」という声がたくさん寄せられたそうです。
朝日新聞の投稿は、次の一文から始まっています。
この度の大震災の報に接した当初から、自閉症・発達障害の人々のことが頭から離れません。
予期せぬ出来事に対する混乱が、私たちの想像を超えて大きい人たちだからだと、佐々木さんは理由を語っています。
避難所で周りの目を気にしながら避難している、自閉症(当時の呼び方)、発達障害の子の親たちへ次のようなアドバイスをしています。
・注意するときには「〜してはいけない」ではなく、「〜しようね」と肯定的に伝える。
・言葉はできるだけ短く、一度にひとつのことを伝える。
見て確かめることができないと不安や混乱が大きいからです。
・具体的に伝える、できれば絵や文字で伝える。
・混乱が大きいときは、部屋の隅をついたてで仕切り子どもを保護する。
短い投稿でしたが、これだけでも子ども親も安心して過ごすことができます。役立つアドバイスもさることながら、心に留めてくれる人がいることが親たちの支えになったといいます。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)