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トビラコへようこそ!
人の答えを聞いて、自分を理解する。
ということが起きるのも「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム(トーキングゲーム)」のおもしろいところ。
昨日に引き続き、考案者であり実践者の安部博志先生からお聞きしたこのゲームの専門的な部分をお伝えします。
「傾聴」(人の話に耳を傾ける)と「自己開示」(自分自身のことを心開いて話す)が、「トーキングゲーム」が目指しているところです。
「トーキングゲーム」は、質問カードを引いた人が、そこに書かれた質問に答え、他の人はその答えを聴きます。 この「聴く」ということがとても大事で、その答えに真剣に耳を傾けていると、「自分ならどう答えるだろう」と考えるようにもなってきます。 人の話を真剣に聴くことは、じつは自分の心の声にも耳を傾けることにつながってくるわけです。
「10年後の自分に会えるとしたら、どんなことを話したい?」
という質問も、人の答えを聴きながら、「自分ならどう答えるだろう」と考える。そして、答える人と自分の違いも同時に知るようになるのです。
このゲームを、ある荒れたクラスで使ったところ、クラスの空気が穏やかになったという報告が安部先生の所に寄せられたそうです。
互いの理解が深まった結果なのかもしれません。逆にいうと、互いを理解しない、しようとしないと人間関係というのはぎすぎすとしたものになってしまいますね。
家族であっても、同じです。家族だから何も言わなくても理解しているはず、ということはないと思います。
「人の話に真剣に耳を傾けていない」=「自分自身の声にも耳を傾けることができていない」。
という公式をあてはめるなら、人の話を聴かずに、自分のことだけ話す人は、自分のことを本当のところは理解しようとしていないのかもしれませんね。さらに遡れば、その人自身、自分の話を真剣に聴いてもらったことがあまりないといえるのかもしれません。
まず、人の話を真剣に聴いてみようよ、ということをこのゲームが教えてくれます。
トビラコ店主より
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