トビラコへようこそ！
「比べない子育て」という特集を雑誌編集者時代に企画したことがあります。
普遍的なテーマで、自分でも気に入っています。
生き残っている数少ない子育て雑誌で特集してほしいんですけどね。
この企画は、たまたま母親たちの座談会をしたときに生まれました。テーマはもう忘れましたが、座談会に参加した母親たちが他の子の動向にとても敏感だと気づいたからです。
気づいたというよりも、教えてもらったからです。
「うちの子がリレーの選手になった」
「〇〇くんがサッカーでレギュラーに選ばれた」
という話題が話の流れでたまたま出たときに、その場の空気が変わったと教えてくれる人がいました。
「あの子は選ばれて、うちの子は選ばれなかった」と他の人は感じていたというのです。
トビラコ店主は、まったく気づかなかったのですが、後日、別の同年代の母親に聞くと「それはわかる」と言われました。
え〜、そういうものなんだと、子どもがいない身としては不思議に感じたものです。
と同時に、いつも自分の子と他の子を比べていると気が休まらないのではないかとも思いました。
そうか、「比べる」ということが問題なんだと気づき、「比べない子育て」という特集を考えたのです。
これは、「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」されました。「比べない子育て」というタイトルに「ドキッとしました」という読者からのハガキもいただきました。
気が休まらない、不安になってしまう原因を考えたときに「比べる」ということをしているかもしれないと考えてみてはいかがでしょうか。
思い当たるようなら、まず「比べる」をしてしまいそうな場面には足を踏み入れないことですよね。そういう話題が好きなママ友とは距離をおくとかね。
発達凸凹があってもなくても、わが子を他の子と比べてしまう親の心理は変わらないと思います。発達凸凹の子の「特別な才能」がもてはやされているとき、うちの子に「特別な才能」なんかないという「がっかりした目」で見ないでほしいなと思います。
発達凸凹があろうがなかろうが、「特別な才能」をもっている子はとても少ないし、それを知ったところで何かが変わるわけでもありません。
「うちの子はうちの子、よその子はよその子」と思えないときは、「うちの子」よりも「よその子」の方に意識が向いているときです。そうなると「うちの子」のいいところが見えなくなってしまいます。もったいない話です。些細な「困り感」を改善できた、それだけでもすごいことだし、このような小さな喜びを親子でわかちあいたいですよね。
といいつつ、この言葉、自分自身に跳ね返ってきますね。tobiracoもよそと比べずに、tobiracoができること、これからやりたいことだけをみていこうと思います、はい。
トビラコ店主より
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