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「障害受容」というのは、障害を受け入れることだそうですが、この言葉は悩ましいなと思います。
専門家が使う分にはいいのかもしれません。でもそうでない人にとっては、どことなく居心地の悪さを感じることがあるのではないでしょうか。後ろめたく感じる人もいるかもしれません。
自閉症、知的障害、ダウン症などいろいろな障害のある妹に「普通の子だったら、頭が良くて美人だったよね」という母に反発を感じていた時期がありました。
それは、今目の前にいる妹を認めていないということになると思い、悲しくもなったものです。
では、自分はそんなことを１ミリも思ったことがないのかと問われれば、あります。「普通」の姉妹のように暮らしていたらどうだったのかと想像したことはあるし、そちらを体験してみたかった思うこともありました。
そう思ったとしても今の妹を受け入れてないわけでは決してないし、妹から学ぶことはたくさんあって感謝しています。
わが子に「障害」がなかったら、と思わない親はいないでしょう。その思いまで「障害受容」できていないとバッサリと斬らないでほしい。
今、目の前にいる子は、日々の暮らしの中で受け入れている。でもその一方で障害がなかったらと思うこともある、という時期はだれでもあるでしょう。
受け入れるか、受け入れないか。０か１か、白か黒か、と人の気持ちはデジタルに切り替わったりはしません。
たとえば、男まさり（ジェンダーコードにひっかかるかも）の娘に、「この子が男だったら」と思ったとしても、娘を受け入れていないわけではないんですよね。
なんか、その辺をもう少し柔軟に考えられると、いいですよね。
人は選ばなかった人生、選べなかった人生を夢想することもあって、それは責められるものではないと思うのです。
トビラコ店主より
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