トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
人はどこで傷つくかわかりません。同じ言葉でもなんでもなく受け止める人もいれば、傷つく人もいます。
昔、子育て雑誌を編集していた時代にママ友同士のおつきあいの特集をしたことがあります。その中で「そのひと言がよけい」というページを作りました。
そのひと言さえなければ、という残念なひと言なんですが、自分もつい言ってしまっているかもと反省した次第。
ちょっと例を挙げます。
「知らなかったの?」
子どもが、しばらく学校を休んでいて知らせてもらえなかったことが話題になって「え、それなに?」と聞いた返答がこれ。
「休んでいて知らなかったから教えて」と言える人もいるでしょう。でも、「自分だけ教えてもらえなかった」「取り残された」と感じる人もいます。
「休んでいたから伝わっていないかもしれないけどね」という前置きがあるといいのかもしれませんね。
「〇〇くんは、できるからいいけど」
相手を褒めているつもりかもしれません。でも、言われたほうは、そうはとらず、むしろ不快になることが多いようです。
「前にも言いましたよね」
ああ、これは確かにアウトですね。聞いていないあなたが悪いと言わんばかりですものね。ま、実際、そうなのかもしれませんが。
人に伝わっていないのは、自分の伝え方に問題があったのかもしれないと思ったほうがいいです。実際、伝わっていなかったわけですから。今後、伝え方を変えるという方向で考えたほうが前向きですね。それと、言った本人は重大に思っていても、聞いたほうは聞き流す程度の内容という場合もあります。それをこのように言われると、たじろいてしまうかも。
(シングルマザーに向かって)
「うちも母子家庭みたいなもの」
これは、言った本人が気づいていないだけで上から目線の匂いがしますね。明るく励ますつもりかもしれないけど、(たとえ不在がちでも)父親がいるのといないのでは全然違います。女手一つで子育てする大変さをわかっていないなと思われるかも。
チクっと刺さったり、時に毒をもったりするのが言葉の怖いところ。
自分は言われて平気でも、相手は平気じゃないかもしれないという想像力が必要と自戒を込めて思いますね。
あ、そうそう、当時は発達凸凹については言及していなかったのですが、
「障害があるように見えない」というのは、言ってほしくないことの筆頭かもしれません。そんな時は、特性を伝えるチャンスかもしれませんよ。
昔、親の集まりで、こんなことがありました。帰り際、あるお母さんがトイレにいきたいというので、連れてきた子を少しの間みていました。
お母さんが帰ってきたので、「バイバイだね」と言って、その子を抱き上げたら、それまで機嫌よく遊んでくれていた子が、ちょっと困った顔をしました。お母さんは「この子、足が地面から離れると不安になるんですよ」と説明してくれました。謝るのと同時に、そのような説明をしていただいて、とてもありがたかったです。
トビラコ店主より
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