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2019.04.23

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

体操服や制服の素材のベタつきやチクチクが、着ることが困難なくらいに不快に感じる感覚過敏の子がいます。
 
正確には、皮膚感覚の過敏ー触覚、圧覚、温覚、冷覚などによるものです。このような特性がある場合には、体操服や制服は学校指定にこだわらず自分にあう素材を選べるよう学校に申請するのも「合理的配慮」のひとつ。
 
合理的配慮というのは、特性ゆえに障害になるものをできるだけとりのぞいたり、特性に合わせて環境を整えたり、その子にあった学び方で教えたりする制度です。
 
この制度を作り、普及に努めている文部科学省の田中裕一さん(初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官)が教育雑誌に執筆された「合理的配慮」の連載を読んでいたら、冒頭のように体操服や制服に関しても合理的配慮がなされると知りました。
 
さらには、味覚過敏のある場合、たとえば特定の食材の口にあたる感覚(フライの衣が針が刺さるように感じる、ご飯は砂を食べているように感じるなど)や匂い(白いご飯の匂いで気持ち悪くなるなど)を受けつけられない子には給食を強要しない、お弁当持参にするなどの話も、合理的配慮のひとつとして書かれています。
 
合理的配慮というと、パソコン持ち込みの話が有名になりすぎているのですが、勉強まわりだけではありません。その子の特性ゆえに学校生活を困難にしていることすべてに目を向けるということ。
 
もちろん、申請したすべてが、そのまま通るとは限りません。学校側との話し合いで互いに歩み寄るという場合もあるでしょう。でも、その子にとっての困難さを少しでも解消して、学びやすくするという点においては目指しているところは同じです。だから、学校側との「建設的な話し合い」がとても大事だと田中さんは講演で話します。話し合う中で互いを理解し合得るようになるからです。
 
理解ということでいえば「国民すべてが、合理的配慮を理解すること」がもっとも重要と、田中裕一さんは力説します。配慮を依頼する側、受ける側が知っていることはもちろんですが、合理的配慮という制度があることを知らない人は、ずっと困難を強いられることになります。でもその人の近くにいる人が、「合理的配慮という制度があるよ、申請してごらん」と言ってくれれば、困難から解放されます。「あの子(人)だけ、配慮されてずるい」という無理解からくる不毛な対立も生まれなくなります。

 
 
 

トビラコ店主より

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